ダウ平均は反落して始まる 米追加景気対策に不安も 決算はまちまち=米国株序盤
NY株式28日(NY時間10:31)
ダウ平均 26457.00(-127.77 -0.48%)
ナスダック 10494.79(-41.48 -0.40%)
CME日経平均先物 22575(大証終比:-35 -0.16%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落して始まっている。感染第2波の拡大が一向に収束を見せない中で、米景気の先行き不安が強まっており、米経済は期待ほど早く回復しないのではとの見方も出ている。そのような中で決算発表が本格化している株式市場はポジション調整の動きも出ているようだ。
米追加対策への懸念も出ている模様。きのう米議会共和党は1兆ドル規模の追加経済対策案を提示した。今月末に期限を迎える失業保険の給付額上乗せ措置を減額したうえで延長することなどを盛り込んだ。現行の週600ドルから9月までは週200ドルに減らし、10月以降は給付額を失業前の給与の70%とする。ただ、民主党や共和党の一部からは減額に強く反発しており調整は難航している。
なお、所得制限を設けて大人1人あたり最大1200ドルを支給する現金給付の第2弾や、中小企業や学校の支援なども盛り込まれている。
取引開始前までに発表になった決算はまちまちで、ダウ採用銘柄ではファイザーが上昇している一方で、マクドナルド、3Mが下落。特に3Mの下げがダウ平均を圧迫している。
決算についてはこれまで、S&P500社のうち130社が発表を終えており、そのうち約80%が予想を上回る利益を発表した。過去4四半期の平均71%よりも高い。パンデミックで予想自体がかなり低く見積もられていた面もあるようだ。
きのうは買い戻しが強まっていたIT・ハイテク株は利益確定売りが出ており、ナスダックも下げて始まっている。
市場からは、感染第2波の拡大が続く中で、ワクチン開発にメドが出るまでは、更なる上値追いには慎重にならざるを得ないとの声も聞かれる。
なお、引け後の決算はアムジェン、スターバックス、イーベイが予定されている。
アルファベット(C) 1520.36(-9.84 -0.64%)
フェイスブック 233.90(+0.40 +0.17%)
ネットフリックス 491.21(-4.44 -0.90%)
テスラ 1522.00(-17.60 -1.14%)
アマゾン 3055.76(+0.55 +0.02%)
エヌビディア 413.77(-3.09 -0.74%)
ツイッター 37.22(+0.37 +1.00%)
ダウ採用銘柄
J&J 147.75(+0.57 +0.38%)
P&G 127.07(+0.75 +0.60%)
ダウ・インク 43.20(-0.80 -1.88%)
ボーイング 170.72(+0.51 +0.29%)
キャタピラー 138.59(-1.30 -0.94%)
レイセオン 59.93(-1.16 -1.87%)
ビザ 198.20(+1.29 +0.66%)
ナイキ 96.96(-0.25 -0.25%)
ウォルグリーン 40.63(+0.76 +1.88%)
3M 154.28(-8.96 -5.61%)
エクソンモビル 43.83(-0.24 -0.55%)
シェブロン 89.49(-1.55 -1.72%)
コカコーラ 49.07(+0.59 +1.22%)
ディズニー 115.67(-0.64 -0.54%)
マクドナルド 196.33(-4.92 -2.48%)
ウォルマート 131.90(+0.69 +0.53%)
ホームデポ 266.59(-0.83 -0.31%)
JPモルガン 97.18(+0.28 +0.28%)
トラベラーズ 116.50(-0.13 -0.11%)
ゴールドマン 202.77(-0.26 -0.13%)
アメックス 95.00(-0.79 -0.83%)
ユナイテッドヘルス 301.23(+2.63 +0.87%)
IBM 125.45(-0.76 -0.60%)
アップル 374.87(-4.37 -1.18%)
ベライゾン 57.27(+0.40 +0.69%)
マイクロソフト 202.83(-1.02 -0.51%)
インテル 49.73(+0.16 +0.32%)
ファイザー 38.86(+1.32 +3.51%)
メルク 79.64(+0.71 +0.92%)
シスコシステムズ 46.52(-0.68 -1.45%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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