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ユーロ振幅、リスク警戒の動きがドルに

見通し 

ユーロ振幅、リスク警戒の動きがドルに

ドル円はレンジ取引、107円台推移続く

豪中銀は据え置き、声明も目立ったところなく

【東京市場】豪中銀は据え置き、メルボルンロックダウン再開で豪ドル売り

 ドル円は107円台でのレンジ取引が続いた。午前中にドル全般の売りが入りドル円は107円20銭台を付けたが安値はそこまで。
NY市場午後の安値に届かずドル売りが収まると、その後少し戻してもみ合い、
ロンドン勢の参加を前に107円台半ばを回復する動きを見せている。

 ユーロドルも1.1310台から1.1330超えまで一時ユーロ高ドル安が進行。
もっともこちらもNY午後の1.1350手前の上昇には及ばず、少し値を戻してのもみ合いに。

 13時半に豪中銀金融政策会合の結果が発表された豪ドルは、午前中の米ドル全面安の中で0.7000に迫る動きとなったが、
大台に届かず値を戻した。豪中銀は事前見通し通り政策金利を維持。声明も目立ったところがなく、反応は限定的に。
その後、新型コロナウイルスの感染拡大がここにきて急速に広がっているビクトリア州で、
同州の中心で豪州としても二番目の都市となるメルボルンでの6週間のロックダウン再開を決定。
本日から始まっているビクトリア州とシドニーなどを含むNSW州との州境の閉鎖なども併せて懸念が広がり、
豪ドルは対ドルで.0.6950前後に値を落としている。

【ロンドン市場】リスク回避のドル買いに

 欧州株、米株先の下げなどを受けてリスク警戒の動きが広がり、ドル買いの動きに。
昨日大きく上昇した香港ハンセンの反落なども重石となった。
株高基調は継続もいったんは調整の動きとの思惑も。

 ドル円は107円台後半推移。ドル買いの勢いがドル円を支える格好に。
一時107円80銭に迫る動きも、108円はやや遠く、レンジ取引の意識継続。

 ユーロドルは1.13台から1.1250台まで下落する場面が見られた。ドル全面高基調が重石に。

【NY市場】いったんドル売りもその後ドル買い優勢に

 午前中はロンドン市場のドル買いの調整もありドル売りが入る展開。
ユーロドルが1.13台を回復するなどの動きが見られた。
しかし、その後1.12台に値を落とすなど、ドル買いの動きが優勢に。

 メルボルンでのロックダウン再開などの報道を受けてリスク警戒の動きが広がり、
株の調整などもあって、ドルに対して資金が集まるという流れが広がる格好に。

 ドル円は107円台でのレンジ取引が続く。ドル買いと円買いに挟まれる格好でレンジを超えての動きに慎重。

【本日の見通し】ドル円はレンジ取引継続見込み

 ドル円は当面のレンジ取引が意識される。
新型コロナの感染拡大関連での動きは、ドル主導で、ドルと円が同じ方向に向くことが多く
ドル円は動きが相殺されてレンジを超えた動きになりにくい。
107円台でのレンジ取引が継続するとみられる。

 ドルは不安定な動き。新型コロナの感染拡大について
米国での第二波はかなり強まっているが、金融の中心地NYでの動きが収まってきたことなどもあり
市場の混乱はそれほど見られず。
また、厳しいロックダウン再開には抵抗が多いという思惑や
経済の再開が予想を超えてしっかりしているとの期待感もあり、
先行き不透明感が強い。ユーロドルなどはこうした動きを受けてやや神経質な展開が続くか。

【本日の戦略】押し目買い

 レンジ取引中心流れは上方向か
107円台前半での買いを意識。大台割れはいったんストップ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/7 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.35  1.1309  121.39
高値  107.79  1.1333  121.72
安値  107.25  1.1259  121.18
終値  107.52  1.1274  121.21
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/7 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22614.69 -99.75
DOW   25890.18 -396.85
S&P    3145.32 -34.40
Nasdaq  10343.89 -89.76
FTSE   6189.90 -96.04
DAX   12616.80 -116.65
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/7 火曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=40.62(-0.01 -0.02%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1809.90(+16.40 +0.91%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/7 火曜日に発表された主な経済指標》
【豪州】
豪中銀政策金利 13:30
結果 0.25%
予想 0.25% 現行 0.25%

【日本】
景気動向指数(速報値)(5月)14:00
結果 79.3
予想 79.3 前回 77.7(景気先行指数)
結果 74.6
予想 74.6 前回 80.1(景気一致指数)

【ユーロ圏】
鉱工業生産指数(5月)15:00
結果 7.8%
予想 11.1% 前回 -17.5%(-17.9%から修正)(前月比)
結果 -19.3%
予想 -16.9% 前回 -25.0%(-25.3%から修正)(前年比)

【カナダ】
Ivey購買担当者景況感指数(6月)23:00
結果 58.2
予想 N/A 前回 39.1
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/7 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*メドウズ米大統領首席補佐官
トランプ大統領が中国を含め、移民、医薬品価格の分野で一連の大統領令を発行する準備を進めている。
中国が第一弾合意の履行を確実にする方法と
米国の労働者を支援することを確実にするために米国に製造業を海外から戻すこと、
移民の問題を解決すること、医薬品価格の問題に対応することに関する大統領令を準備している。

*ポンペオ米国務長官
中国TikTok(ティックトック)の禁止を確実に検討している。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
FEDの貸出ファシリティーは市場の緊張緩和に役立っている。
住宅市場の緊張は予想ほど厳しくはない。

*米3年債入札結果
最高落札利回り 0.190%(WI:0.189%)
応札倍率    2.44倍(前回2.55倍)

*クラリダFRB副議長
5月、6月には経済が回復し始めた兆候が見られた。
経済の道筋はウイルス感染の道筋次第。
景気の2番底はFRBの基本見通しではない。
必要なら追加策は可能でもあり、行う。
フォワードガイダンスの追加は利用できる手段の中にある。

*メスター・クリーブランド連銀総裁
ウイルス再感染は人々をより慎重にする。
パンデミック前の水準に戻すには時間がかかる。
しばらくは緩和策が必要。
ウイルスがこのすべての決定要因。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
メイン・ストリートがニーズ通りに効果的かに焦点。
メイン・ストリートが更に必要かは不明。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
バランスシート拡大がインフレを引き起こすとは懸念していない。
この状況下で強力な力がインフレと闘っている。

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
多くの雇用が失われ、失業率は急上昇した。
主要指標は改善を示しており、世界経済の最悪期が今や過ぎ去ったと示唆している。
ただ、世界経済の見通しは依然不確実。
今後の景気回復は不安定なものと予想される。
今後については新型コロナウイルス感染の封じ込めができるのかに依存する。
ここ一月で多くの国で感染率は低下しているが、依然として非常に感染率は高い。
また一部では感染率が上昇している。
金融市場の状況は世界的に改善。
ボラティリティは低下。
多くの資産価格は経済見通しの不確実性にもかかわらず大きく上昇。
債券利回りは歴史的に見ても低い水準。
豪州の国債市場は効果的に機能。
3年物利回りは0.25%を目標としている。
この目標を達成するために必要なことは何でもする。
利回り目標は雇用と物価の目標に向けた進展が見られるまで維持
マーケットは豪金融システムの高水準の流動性を支える。
豪経済は非常に困難な時期を迎え、1930年代以来で最大の収縮を経験している。
3月以降で、前例のない80万人の雇用が失われるという状況が生まれた。
政府や支援プログラムで多くの人が仕事を続けている。
もっとも、最近の状況は安定している。
景気後退は以前の予想ほど深刻ではない。
5月も豪州の総労働時間は減少したが、4月ほどの減少ではなく事前の予想ほどでもない。

*豪政府
豪州と中国を結ぶ直行便は大幅に減便された。
帰国を望む豪国民はできる限り速やかに帰国するよう勧告する。
中国では当局が国家安全保障を危険にさらすとの理由で外国人を拘束してきた。
豪国民も恣意的な拘束の対象となる可能性があると警告。

【新型コロナウイルス関連】
*中国北京市
6日の新規感染者はゼロ、ゼロになったのは先月11日以来。

*豪州ビクトリア州
7日に新規感染者191人を確認、前日の127人から増加。
感染拡大を受け、メルボルンで6週間のロックダウンを導入へ。

*ブラジル
ボルソナロ大統領が新型コロナ症状がいくつか現れたとして検査を受けた、明日結果が判明する。

【中国】
*中国 
6月末の外貨準備高、3.1123兆ドル(予想3.1185兆ドル)

【ユーロ圏】
*アトマイヤー独経済相
EUは域内国境の再封鎖を回避すべき。

*EU
ユーロ圏の20年の成長率見通し、8.7%減(5月時点予想7.7%減)
ユーロ圏の21年の成長率見通し、6.1%増(5月時点予想6.3%増)
ドイツの20年の成長率見通し、6.3%減(5月時点予想6.5%減)
フランスの20年の成長率見通し、10.6%減(5月時点予想8.2%減)
イタリアの20年の成長率見通し、11.2%減(5月時点予想9.5%減)

【英国】
*英首相報道官
英国側のフロスト氏とEU首席交渉担当バルニエ氏が今晩、最新ラウンドのブレグジット協議開始の夕食会を開催する。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
国際収支(5月)8:50
予想 -6390億円 前回 -9665億円(貿易収支)
予想 10836億円 前回 2627億円(経常収支)
予想 7168億円 前回 2524億円(経常収支・季調済)

【スイス】
失業率(6月)14:45
予想 3.6% 前回 3.4%(季調済)
予想 3.4% 前回 3.4%(季調前)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(3日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -1.8%(前週比)

【ブラジル】
小売売上高(5月)21:00
予想 -13.5% 前回 -16.8%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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