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ドル円一時107円ちょうど前後、中国第二波警戒などが重石

見通し 

ドル円一時107円ちょうど前後、中国第二波警戒などが重石

大台を維持してその後ももみ合いに、米株はFRBの社債買い入れなどで持ち直す

【東京市場】一時107円ちょうどまで

 リスク警戒感からの株安円高が優勢となった。

 週末にアトランタで警官が黒人男性を射殺する事件が発生。
先月25日のミネアポリスでの事件以降全米で広がる黒人差別への抗議行動がさらに強まるとの懸念が広がった。
 また、中国北京の食品卸売市場を中心に新型コロナウイルスの感染者が広がったことで、
同国での第二波への警戒感が強まったこともリスク警戒を誘った。

 ドル円は前週末に107円50銭台を付けた流れで107円40銭近辺でスタート。
オセアニア市場でリスク警戒から107円30銭前後を付けた後、豪ドルなどに対するドル買いの動きから107円50銭台まで上昇も、
前週末NY市場同様に107円50銭台で上値を抑えられ、その後はドル売り円買いに。
 
 午前中は107円10銭台まで。その後少し戻すも上値は重く、日経平均が後場に入って一段安となり、
株安警戒からの円買いが強まったこともあり、もう一段の下げが入って107円ちょうど近辺を付ける動きとなった。

 大台を何とか維持したこともあり、その後は少し値を戻して107円20銭前後まで。

【ロンドン市場】もみ合いに

 ドル円、クロス円はもみ合いに。
欧州株が軟調も米株先物が下げ渋りを見せており、
突っ込んだドル売り円買いが控えられている。
東京午後のドル売り円買い局面で107円の大台を維持したことも大きい。
もっとも戻りも鈍く107円台前半推移。

 ユーロポンドでのポンド買いがやや優勢に。
フォンデアライエン欧州委員長とジョンソン英首相のビデオ会議などが期待されている。

【NY市場】ドル円除くドル売り

 米株に買い戻しが入る中でドル円を除くとドル売りが優勢に。
米FRBが緊急融資プログラムの1つである「セカンダリーマーケット・コーポレートクレジットファシリティー(SMCCF)」の下で
米社債買い入れを広範囲に開始することを発表し、株高が進行。
リスク警戒の動きがやや弱まる中でユーロドルが一時1.14台を回復するなどの動きに。
ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長、ミシェルEU大統領のビデオ会議では
7月から2カ月にわたって通商協議を集中協議することで合意。
ポンドは買い戻しが優勢も、協議は難航が見込まれており、警戒感も。

【本日の見通し】もみ合いから上値期待も議会証言警戒

 米株の買い戻し傾向が支えとなり、ドル円は買い戻し期待が強い。
クロス円も軒並みしっかりとなっており、上値期待が広がる展開に。

 もっとも、米国の抗議行動の継続、
中国での新型コロナウイルスの第二波懸念、
今朝報じられた北朝鮮の非武装地帯への軍進出警告など、リスク材料もあり
状況次第では下値のリスク。

 日銀金融政策決定会合は現状維持見込み。

 最大の注目は23時からのパウエル議長による上院での議会証言。
半期に一度行われる議会証言。FOMC後の会見同様に慎重姿勢を示すとみられるが
質疑応答などでYCCの実施可能性などに質問が来るとみられ
答弁次第ではドル売りが強まる可能性も。
 

【本日の戦略】押し目買い

 基本は押し目買い。107円をしっかり割るとストップという流れ。
デイトレは議会証言前にはいったん整理したいところ。
議会証言は無難なクリアが見込まれるも質疑応答次第の面も。
長期的なゼロ金利の維持期待や、YCC導入期待などによってはドル売りになりそうで
スウィングも無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/15 月曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.32  1.1250  120.59
高値  107.57  1.1333  121.64
安値  107.00  1.1227  120.34
終値  107.33  1.1323  121.53
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/15 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  21530.95 -774.53
DOW   25763.16 +157.62
S&P    3066.59 +25.28
Nasdaq  9726.02 +137.21
FTSE   6064.70 -40.48
DAX   11911.35 -37.93
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/15 月曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=37.12(+0.86 +2.37%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1727.20(-10.10 -0.58%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/15 月曜日に発表された主な経済指標》

【中国】
鉱工業生産指数(5月)11:00
結果 4.4%
予想 5.0% 前回 3.9%(前年比)
結果 -2.8%
予想 -3.0% 前回 -4.9%(年初来・前年比)

小売売上高(5月)11:00
結果 -2.8%
予想 -2.0% 前回 -7.5%(前年比)
結果 -13.5%
予想 -13.5% 前回 -16.2%(年初来・前年比)

【日本】
第3次産業活動指数(4月)13:30
結果 -6.0%
予想 -7.7% 前回 -3.8%(-4.2%から修正)(前月比)

【インド】
卸売物価指数(5月)15:30
結果 -3.21%
予想 -1.20% 前回 (前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(4月)18:00
結果 12億ユーロ
予想 N/A 前回 255億ユーロ(235億ユーロから修正)(季調済)
結果 29億ユーロ
予想 N/A 前回 282億ユーロ(季調前)

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(6月)21:30
結果 -0.2
予想 -29.6 前回 -48.5 

対米証券投資(4月)05:00
結果 -1284億ドル
予想 N/A 前回 -1116億ドル(-1126億ドルから修正)

【カナダ】
製造業売上高(4月)21:30
結果 -28.5%
予想 -20.0% 前回 -9.8%(-9.2%から修正)(前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/15 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*独連邦議会調査局
ECBのQEを検証する責任は第一に独連銀が負うものだ
QEプログラムが不適当だと判断された場合は、独連銀は買入停止を
(独紙アウグスブルガー・アルゲマイネ)

*フォンデアライエン欧州委員長
英国との協議を深める用意、交渉に新鮮なモメンタム加える

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
ウイルス感染への懸念は引き続きある。
感染率に比較的小幅な上昇が見られる。
我々は経済閉鎖には傾いていない。
感染第2波と認識していない。
トランプ大統領は経済閉鎖には消極的。

*ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
緩やかかつ底堅い経済再開を見込む。
FRBのゼロ金利への動きを支持した。
流動性供給策は適切に調整されている。

*カプラン・ダラス連銀総裁
イールドカーブコントロール(YCC)は歪みを引き起こす可能性。
FRBは危機に対処するためMMTの一部を実施した。
ガイダンスは結果に結びつけることが重要。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
米国は公衆衛生や教育、デジタルに投資が必要。
経済回復まではFRBが高水準の緩和状態を続ける。
低インフレは完全雇用を模索することを可能にする。
経済の未来には安定的な財政投資が必要。
インフラへの投資を要請。
イールドカーブコントロール(YCC)は自身の最初の手段ではない
フォワードガイダンスや量的緩和(QE)が好ましい。
労働市場は雇用保険により想定よりも力強く推移する可能性。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀政策金利 時刻未定
予想 -0.1% 現行 -0.1%

【英国】
失業率(5月)15:00
予想 N/A 前回 5.8%

ILO失業率(4月)15:00
予想 4.7% 前回 3.9%(3ヵ月)

【ユーロ圏】
ドイツ卸売物価指数(5月)15:00
予想 N/A 前回 -1.4%(前月比)
予想 N/A 前回 -3.5%(前年比)

ドイツ消費者物価指数・確報値(5月)15:00
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.6%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(5月)15:00
予想 0.0% 前回 0.0%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.5%(前年比)

ドイツZEW景況感指数(6月)18:00
予想 60.0 前回 51.0

【香港】
失業率(5月)17:30
予想 5.5% 前回 5.2%

【ブラジル】
小売売上高(4月)21:00
予想 -13.9% 前回 -1.2%(前年比)

【米国】
小売売上高(5月)21:30
予想 8.0% 前回 -16.4%(前月比)
予想 5.4% 前回 -17.2%(自動車除くコア・前月比)

鉱工業生産(5月)22:15
予想 3.0% 前回 -11.2%(前月比)

設備稼働率(5月)22:15
予想 66.9% 前回 64.9%(前月比)

企業在庫(4月)23:00
予想 -1.0% 前回 -0.2%(前月比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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