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第二波警戒の動き

見通し 

第二波警戒の動き

先週末はリスク選好の動き株の買い戻しなど支え

【東京市場】午前中はリスク警戒継続も、その後買い戻し強まる

 午前中は前日のNY市場でのダウ平均の1800ドルを超える下げなどを受けてのリスク選好の動きに、
ドル安円高の動きが継続し、NY市場の安値に迫る106円58銭近辺をつけるうごきがみられた。
しかしNY市場同様に106円台半ばで下値を支えられと、その後は買い戻しが優勢に。
 
 米株先物時間外取引で昨日の大幅安からの買い戻しが強まりダウ平均先物時間外取引が300ドルを超える大きな反発となる中で、
リスク千古の動きにつながった。寄り付きから大きく下げた日経平均も、
マイナス圏推移が続くものの下げ幅は縮小しており、ドル円クロス円の買い戻しに寄与した。

【ロンドン市場】リスク警戒一服

 ドル円は107円台半ばへ大きく上昇。クロス円も買いが入る展開に。
欧州株は下げて始まるも米株先の買い戻しもありプラス圏に浮上。
米債利回りの上昇も見られ、リスク選好の動き。

 107円台半ば超えを付けた後は少し調整が入り、もみ合いに。

【NY市場】ドル円週末控えもみ合い

 米株の買い戻しなどが目立つ展開も、時間外で反応済みということもあり、動き的には限定的。
ドル円は107円30銭台での推移。
 ドル全般の買いが目立つ展開でユーロドルは軟調。一時1.12台前半まで。

【本日の見通し】新型コロナウイルスへの警戒感も

 新型コロナウイルスへの警戒感がやや広がる展開に。
米テキサスやカリフォルニアでの感染拡大で第二波への警戒感が広がっていることに加え、
中国の農産物卸売市場で50名を超える新型コロナウイルスの感染者が見つかり、同市場が閉鎖されたことなどが
マーケットの警戒感を誘っている。

 ドル高円高の流れでドル円の影響は限定的も
米株安の動きが強まっていることに加え、
貿易で中国との関係が大きい豪ドルやNZドルの大きな売りにつながる展開に。

 中国での新型コロナウイルスの感染は収束したとの見通しが強かっただけに
市場の警戒感を一気に誘う可能性も。

 週末アトランタで起きた警官による黒人の射殺も
リスク警戒の動きにつながっている。
ミネアポリスでの事件以降全米で広がる抗議行動がさらに強まる可能性も。

【本日の戦略】第2波警戒で不安定

 中国の第二波警戒の動きが不安定な動きにつながりそう。
ドル円は神経質な振幅が見込まれる展開に。
107円台で安定すると上値期待も

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《6/12 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  106.87  1.1299  120.74
高値  107.55  1.1340  121.82
安値  106.59  1.1213  120.26
終値  107.38  1.1256  120.89
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/12 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22305.48 -167.43
DOW   25605.54 +477.37
S&P    3041.31 +39.21
Nasdaq  9588.81 +96.08
FTSE   6105.18 +28.48
DAX   11949.28 -21.01
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/12 金曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=36.26(-0.08 -0.22%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1737.30(-2.50 -0.14%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/12 金曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
鉱工業生産(確報値)(4月)13:30
結果 -9.8%
予想  前回 -9.1%(前月比)
結果 -15.0%
予想  前回 -14.4%(前年比)
結果 -13.3%
予想  前回 -3.6%(設備稼働率・前月比)

【英国】
鉱工業生産指数(4月)15:00
結果 -20.3%
予想 -15.0% 前回 -4.2%(前月比)
結果 -24.4%
予想 -19.3% 前回 -8.2%(前年比)

製造業生産高(4月)15:00
結果 -24.3%
予想 -15.6% 前回 -4.6%(前月比)
結果 -28.5%
予想 -19.9% 前回 -9.7%(前年比)

貿易収支(4月)15:00
結果 -74.90億ポンド
予想 -110.00億ポンド 前回 -118.53億ポンド(-125.08億ポンドから修正)(商品貿易収支)

【香港】
生産者物価指数(2020年第1四半期)17:30
結果 1.3%
予想 N/A 前回 1.1%(前年比)

鉱工業生産指数(2020年第1四半期)17:30
結果 -4.6%
予想 N/A 前回 -0.5%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(4月)18:00
結果 -17.1%
予想 -18.5% 前回 -11.9%(-11.3%から修正)(前月比)
結果 -28.0%
予想 -28.8% 前回 -13.5%(-12.9%から修正)(前年比)

【インド】
鉱工業生産(4月)21:00・・・発表されず
予想 -45.0% 前回 -16.7%(前年比)

【米国】
輸入物価指数(5月)21:30
結果 1.0%
予想 0.6% 前回 -2.6%(前月比)
結果 -6.0%
予想 -6.4% 前回 -6.8%(前年比)

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(6月)23:00
結果 78.9
予想 75.0 前回 72.3
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《6/12 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【英国】
*英国家統計局
4月英GDPは過去最悪の落ち込みだった
経済のあらゆる部門が打撃受けた、パブ、教育、医療や自動車販売など
英国の対外貿易もパンデミックの影響を甚大に受けた

*ゴーブ英国務相 
英国、EU離脱移行期を延長しないと正式に確認

【米国】
*クドローNEC委員長 
米政府はウイルス対策での経済閉鎖はしない
ウイルス感染第2波は米国に見られない

*FRB
半期に一度の金融政策報告を議会に提出。
金融セクターの脆弱性が短期的に顕著になる見通し。
先行きは異例に不透明。
小規模企業の懸念すべき状況をデータが示す。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
リアルタイムデータではポジティブな兆候も見られる。
マイナス金利は良い選択肢とは思わない。

【ユーロ圏】
デコス・スペイン中銀総裁
・中期的にインフレは下振れを見込む。
・デフレリスクは高まった。
・EUレベルでの財政措置が必要。
・EU基金の適時利用が重要。
・ECBは全ての手段を調整する用意。
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《本日予定されている主な経済指標》

【中国】
鉱工業生産(5月)11:00
予想 5.0% 前回 3.9%(前年比)
予想 -3.0% 前回 -4.9%(年初来・前年比)

小売売上高(5月)11:00
予想 -2.3% 前回 -7.5%(前年比)
予想 -13.5% 前回 -16.2%(年初来・前年比)

【日本】
第3次産業活動指数(4月)13:30
予想 -7.5% 前回 -4.2%(前月比)

【インド】
卸売物価指数(5月)15:30
予想 -1.20% 前回 N/A(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(4月)18:00
予想 N/A 前回 235億ユーロ(季調済)
予想 N/A 前回 282億ユーロ(季調前)

【米国】
NY連銀製造業景気指数(6月)21:30
予想 -30.0 前回 -48.5

対米証券投資(4月)16日5:00
予想 N/A 前回 -1126億ドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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