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“想定の範囲内”は、“巻き戻し”にはうってつけ…!? - ドル円

達人の予想 

◆ 上海株/人民元急落も、“想定の範囲内”…

※ご注意:予想期間は2月5日と表示されていますが、本日(2月4日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


春節明けの昨日は、「上海株式(△8.7%)」「人民元(7.02元台)」へと共に急落しました。
「リスク回避姿勢」が色濃く表れた格好ですが、しかし「1兆2000億元(約18兆7000億円)を供給」との方針もあり、“想定の範囲内”に押し留められました。
また「米ISM製造業景況指数」が、好況・不況の境目とされる50を“6ヶ月ぶりに上回った(50.9)”ことも、後押し要因になった印象があります。
過度に織り込まれた「リスク回避姿勢」は次第に巻き戻され、ドル円は“108.80円手前”へと緩やかに値を戻していきました。

◆ 再下落に転じるとしても、「時間がかかる」…?

もちろん懸念そのものが払拭したわけではありませんので、「リスク回避/選好(巻き戻し)」をテーマとする揺れ動きはまだまだ続くでしょう。
それでも前記「中国当局の金融安定化策」が“一旦は好感”されたのは事実ですので、再び下落に転じるとしても「時間がかかる(タイムラグが生じる)」と見るのが自然です。
となれば、“上値が重い”も継続するとしても、それ以上に“下値が堅い”が目立つ…?

まずは“想定の範囲内”に押し留められた上海株/人民元が『このまま上昇に転じるか?』、それとも『再び下落に舞い戻るか?』がポイントとなりますが、やはり現時点では『過度に警戒する必要なし』、『さらなる巻き戻しを期待』との見方を続けたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.135(1/31高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:109.061(1/17~2/3までの38.2%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:108.970(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台)
上値2:108.894(1/29~2/3の61.8%戻し、50週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.796(2/3高値、日足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線、20週移動平均線、-1σ、1/29~2/3の50%戻し水準)
前営業日終値:108.685
下値1:108.550(2/3安値後の61.8%押し)
下値2:108.417(200日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:108.260(1/7安値、2/3安値、-2σ)
下値4:108.102(ピボット2ndサポート)
下値5:108.000(大台、週足・一目均衡表先行スパン下限)

執筆者 武市佳史

執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト

株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。

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