米2年債中心に利回り低下 ウィリアムズ発言で大幅利下げ期待も=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:40)
2年債 1.754(-0.057)
10年債 2.026(-0.019)
30年債 2.566(+0.009)
期待インフレ率 1.763(+0.012)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で利回りは低下。この日発表のフィラデルフィア連銀景気指数が予想を上回る強い内容となったことから、前半は上昇していたものの、午後になってウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わり、政策金利に敏感な2年債中心に利回りは一気に下げに転じた。同総裁は、「経済が極度の不安に陥った場合はFRBは積極的に行動すべき」との見解を示していた。
市場では7月FOMCでの利下げ期待は根強いものの、0.5%の大幅利下げ期待は大きく後退していた。しかし、市場の一部ではその可能性は排除できないとの見方も出ている状況。
10年債は2.02%付近まで低下し、政策金利に敏感な2年債は1.75%まで低下。
2-10年債の利回り格差は27(前日23)にスティープ化している。
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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