小幅続落、米中経済の不透明感が重し=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=69.15(-0.05 -0.07%)
ニューヨーク原油の期近2限月は小幅続落。米国や中国など、石油の消費大国の景気悪化懸念が引き続き重しとなった。住宅市場の低迷を受けて中国経済の弱含みが続くとみられているほか、米国では利下げ開始の遅れによる雇用環境の悪化が警戒されている。8月の米ADP雇用者数は前月比9.9万人増まで伸びが鈍化し、同月の米雇用統計における米非農業部門雇用者数(NFP)や失業率などの悪化が危惧された。石油輸出国機構(OPEC)プラスは日量220万バレルの自主減産の縮小開始を今年12月まで先送りすることを決定したが、事前に報道されていたため買い戻しは限定的。米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が3週連続で減少したことも、あまり手がかりにはならず。
時間外取引で10月限はしっかりと推移し、通常取引開始後は70.82ドルまで上げ幅を拡大。ただ、上値は重くマイナス転換して引けた。一時68.75ドルまで下落し、年初来安値をやや更新。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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