ドミノ・ピザが決算受け上昇 米既存店売上高が予想上回る 「緊急ピザ」が奏功＝米国株個別

（NY時間09:50）（日本時間23:50）
ドミノ・ピザ＜DPZ＞　470.82（+37.17　+8.57%）

　ドミノ・ピザ＜DPZ＞が上昇。取引開始前に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。また、同社の取締役会は四半期配当を２５％増配し、１株１．５１ドルとすることを承認したほか、１０億ドルの追加自社株買いプログラムも承認した。また、長期的に世界の小売売上高で年率７％以上の成長を引き続き見込むとしている。

　ワイナーＣＥＯは「１枚買うと１枚無料になる『緊急ピザ』のプロモーションが注文数の増加とロイヤルティプログラムを促進した」と述べた。現在進行中の成長戦略には広告宣伝の強化やオペレーションを強化するプログラムが含まれる。また、ウーバー・テクノロジーズ＜UBER＞との第３者注文サービスの全米展開を完了したとも発表。

　ただ、海外については、欧州の低迷と中東の地政学的緊張が減速の主な要因だと述べた。

　アナリストは、米既存店売上高が伸びたことは、第４四半期のクイックサービス業界では異例だと述べている。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益：4.48ドル（予想：4.38ドル）
・売上高：14.0億ドル（予想：14.2億ドル）
・米既存店売上高：2.8％（予想：2.2％）
　　フランチャイズ：2.6％（予想：2.1％）
　　自社店舗：5.9％（予想：2.6％）
・海外既存店売上高：0.1％（予想：4.4％）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美