ダウ平均は小反発 ナスダックは大幅高 アルファベットとAMDに見直し買い=米国株序盤
NY株式7日(NY時間10:47)(日本時間00:47)
ダウ平均 36079.04(+24.61 +0.07%)
ナスダック 14301.28(+154.57 +1.09%)
CME日経平均先物 32340(大証終比:-520 -1.58%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反発。一方、ナスダックは大幅高となっている。今週に入って米株式市場はやや上値が重くなっているが、11月からの急上昇がやや行き過ぎとの指摘が出ているほか、来年の米利下げ期待も行き過ぎとの見方も多い。今週は弱い雇用指標の発表が相次ぎ、米国債利回りも低下していたが、米株式市場の反応は限定的で、明日の米雇用統計の結果を待っている。
「今週は一連の雇用指標が投資家の注目の的となっている。きのう発表されたADP統計は雇用者数の増加が予想を下回った。火曜日に発表された米求人件数は2021年3月以来の低水準に落ち込んだ。問題は、明日発表の米雇用統計が同様の冷え込みを示すかどうかだ」といった声も聞かれる。
非農業部門雇用者数(NFP)は18.3万人増が予想され、失業率は3.9%が見込まれている。NFPは前回よりも増加幅が拡大する予想ではあるが、それが予想を下回り、特に失業率が4%台に上昇するようであればインパクトは大きい。
ナスダックの上げについては、アルファベット<GOOG>とAMD<AMD>の上昇がサポート。AMDは前日に新AI向けチップ「MI300」シリーズを発表し、アルファベット傘下のグーグルは最新AIモデル「ジェミナイ」のリリースのニュースが伝わっていた。前日は両銘柄とも反応薄だったが、アナリストからの高評価も出る中で、改めて注目している模様。その動きを見て、他のIT・ハイテク株にも買いが広がっており、きょうは年初に見られたAI相場が若干復活している印象だ。
人工知能(AI)のC3・ai<AI>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しており、通期の売上高見通しは予想範囲内だったものの、第3四半期の売上高は予想を下回る見通しを示した。通期の営業損益の赤字も予想以上の拡大を見込んでいた。
ゲーム販売のゲームストップ<GME>が決算を受け下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかったものの、売上高は予想を下回った。全部門に渡って減収となっていた。
本日は引け後にブロードコム<AVGO>、ルルレモン<LULU>の決算発表が予定されている。
C3・ai<AI> 26.20(-2.96 -10.15%)
ゲームストップ<GME> 15.44(+0.60 +4.01%)
アップル<AAPL> 194.84(+2.52 +1.31%)
マイクロソフト<MSFT> 368.17(-0.63 -0.17%)
アマゾン<AMZN> 146.87(+2.35 +1.63%)
アルファベットC<GOOG> 138.30(+6.87 +5.23%)
テスラ<TSLA> 241.02(+1.65 +0.69%)
メタ・プラットフォームズ<META> 324.04(+6.59 +2.08%)
AMD<AMD> 124.76(+7.94 +6.80%)
エヌビディア<NVDA> 463.64(+8.61 +1.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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