米10年債利回りは急低下 パウエル講演受け下げ加速=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:30)
2年債 4.551(-0.129)
10年債 4.207(-0.119)
30年債 4.388(-0.105)
期待インフレ率 2.230(-0.020)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは急低下した。本日のパウエルFRB議長の講演を受けて下げが加速している。議長は予想通りに利下げ期待は否定し、追加利上げの可能性も残した。しかし、「政策金利は抑制的な領域に深く入った」とも述べている。以前はこの点を「いまは抑制的過ぎる証拠はない」と述べていた。以前よりは若干ハト派に寄った印象もあり、甲乙付け難い内容ではあった。市場の利上げサイクル終了と来年の利下げ期待に変化はない。
政策金利に敏感な2年債は一時4.55%まで低下したほか、10年債も4.20%台まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は-34(前営業日:-37)と逆イールドは再び縮小。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。