東京株式(大引け)=105円安、米長期金利低下も朝高後に値を消す
8日の東京株式市場は朝方こそ日経平均株価が高く始まったものの、その後は伸び悩み、後場に入ると下げに転じた。総じて値下がり銘柄の多さが目立つ。
大引けの日経平均株価は前営業日比105円34銭安の3万2166円48銭と続落。プライム市場の売買高概算は22億1730万株、売買代金概算は4兆8165億円。値上がり銘柄数は404、対して値下がり銘柄数は1227、変わらずは28銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方は買いが先行、寄り後早々に日経平均は3万2500円台まで水準を切り上げたが、その後は一貫して値を消す展開に。前日の米国株市場では、米長期金利の低下を背景にハイテク株中心に買われ、主要株価指数が上昇、ナスダック総合株価指数は2年ぶりとなる8連騰を記録した。米10年債利回りは4.5%台まで低下、これを受けて東京市場でも半導体関連株などに物色の矛先が向いた。個別株は決算によって明暗を分けているが、決算悪で過剰に売り込まれる銘柄が相次ぎ、市場のセンチメントが悪化している。また、銀行セクターの下げが大きくTOPIXの下落率に反映された。値下がり銘柄数は1200を超え、全体の74%を占めている。なお、売買代金は4兆8000億円台と高水準だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げが目立った。三菱重工業<7011>が売られ、川崎重工業<7012>は大幅安。トヨタ自動車<7203>も軟調。川崎汽船<9107>も下値模索の展開が続いている。三井物産<8031>、三菱商事<8058>の下げが大きかったほか、ソフトバンクグループ<9984>も水準を切り下げた。パイロットコーポレーション<7846>が急落、ライオン<4912>、東海カーボン<5301>も大幅安となった。東洋炭素<5310>も安い。
半面、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が高く、任天堂<7974>も商いを膨らませ上昇した。ソニーグループ<6758>も堅調。マツダ<7261>が値を飛ばし、スズキ<7269>も買われた。LINEヤフー<4689>は大幅高となった。ティラド<7236>が連日の急伸、シミックホールディングス<2309>はストップ高に買われた。横河電機<6841>が物色人気。参天製薬<4536>、小林製薬<4967>も買いを集めた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。