自動車株が軟調 EV需要に陰りも指摘される 各社が設備投資計画を延期=米国株個別
(NY時間10:50)
テスラ<TSLA> 217.43(-1.84 -0.84%)
フォード<F> 10.18(-0.13 -1.29%)
GM<GM> 28.55(-0.56 -1.92%)
テスラ<TSLA>を始め、フォード<F>、GM<GM>といった自動車株が下落。電気自動車(EV)需要に陰りが見えるとして、各社に急ピッチで拡大してきたEV投資を見直す動きが広がっている。ブルームバーグによると、テスラのマスクCEOはメキシコに10億ドル規模の工場を新設する計画を先送りする可能性があると述べたほか、GMはこれまで、デトロイト郊外の工場で電動ピックアップトラックの生産を拡大する計画を延期。同工場では、来年から「シボレー・シルバラード」と「GMCシエラ」の電動ピックアップの生産を開始する予定だったが、現在では2025年後半まで開始時期が先送りされた。
また、フォードはすでに、EV関連の投資計画150億ドルのうち、120億ドルを延期すると発表済み。ローラーCFOは10月27日、ケンタッキー州で予定していた韓国SKオンとの第2バッテリー工場共同建設を延期すると発表した。フォードはまた、今年拡張したメキシコ工場でのEV車「マスタング・マッハE」の生産を縮小している。
同じ車種でもEVとガソリン車では価格が1.3倍から1.5倍違う。インフレと金利上昇で、一般消費者が自動車を購入することは困難になっており、EVメーカーを取り巻く環境が悪化していることをうかがわせる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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