東京株式(大引け)=405円高、欧米株高受けリスクオン相場継続
8日の東京株式市場は、前日の欧米株市場が大幅上昇したことを受けリスク選好の流れが継続、日経平均は400円あまりの上昇をみせた。
大引けの日経平均株価は前営業日比405円02銭高の2万8860円62銭と続伸。東証1部の売買高概算は12億1977万株、売買代金概算は3兆620億円。値上がり銘柄数は1195、対して値下がり銘柄数は904、変わらずは85銘柄だった。
きょうの東京市場は前日に続き、主力株を中心にリスクを取る動きが優勢だった。前日の欧州株市場でドイツやフランスの主要株指数が大幅高となったほか、米国株市場でもハイテク株比率の高いナスダック総合指数が3%超の上昇をみせるなど買い戻しが加速しており、東京市場もこの流れに追随した。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株に対する過度な懸念が後退し、経済活動に与える影響は限定的との見方が市場のセンチメント改善につながっている。後場に入ると日経平均は一段高。先物にメジャーSQ算出を前にしたオプション絡みの空売り買い戻しが入り、全体指数に浮揚力を与えた。後場終盤は戻り売りや目先筋の利益確定売りで伸び悩む場面もあったが、引けにかけ買い直された。ただ、値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまっている。売買代金は連日で3兆円を上回るなど活況だった。
個別では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置関連が買われ、任天堂<7974>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。リクルートホールディングス<6098>も上値を追った。ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>なども上昇した。NCホールディングス<6236>が値上がり率トップに買われ、関西スーパーマーケット<9919>も大きく切り返した。井筒屋<8260>の物色人気も続いている。中外製薬<4519>も値を上げた。
半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などが軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。三井不動産<8801>が安く、伊藤忠商事<8001>も売りに押された。日本ハウスホールディングス<1873>が値下がり率トップに売られ、丸和運輸機関<9090>、アイル<3854>なども下落した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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