米10年債利回り低下 パウエル議長は慎重姿勢を堅持=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:36)
2年債 0.109(-0.002)
10年債 1.350(-0.015)
30年債 2.187(+0.013)
期待インフレ率 2.174(+0.015)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは低下。本日はパウエルFRB議長の議会証言が行われていたが、「年内の見通し改善が示唆されている」としたうえで、「目標に向け長い道のり。一段の進展には一定の時間がかかる」との従来の認識を繰り返した。市場が注目していた長期金利上昇については「成長とインフレの見通しによるもの」と述べるに留まり、特段の認識を示した印象はない。
ただ、議長はインフレ自体について、向こう1年程度はベース効果もあり、大きく変動する可能性に言及しているものの、インフレ上昇が大幅になったり、持続的な上昇を見せるとは見込んでいない。インフレ自体にあまりタカ派な見方をしていない印象もあった。
米10年債は1.34%付近に低下した一方、30年債はプラスで終了し、一時2.21%まで上昇。
この日は2年債入札が実施されたが、反応は限定的。
2-10年債の利回り格差は+124(前営業日+125)と本日はスティープ化が一服。
米2年債入札結果
最高落札利回り 0.119%(WI:0.118%)
応札倍率 2.44倍(前回:2.67倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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