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ドル売りやや優勢もレンジ内

見通し 

ドル売りやや優勢もレンジ内

豪中銀はほぼ事前見通し通り、相場への影響限定的

【東京市場】主要通貨落ち着いた動き

 ドル円は比較的落ち着いた動きとなった。昨日の海外市場でドル円は105円50銭台から106円40銭台まで上昇した後、105円台に値を戻す大きな振幅を見せた。その後を受けた東京市場でドル円は朝の105円台から106円台に上昇と、やや下値しっかりの展開を見せたが、上値は106円19銭までと限定的。昨日は東京市場でも106円40銭台から105円台に戻す振幅を見せるなど、不安定で荒っぽい動きを見せた後だけに、上下ともに積極的な取引に慎重な動きとなった。

 13時半に豪中銀理事会の結果が発表され、事前見通し通りの政策金利及び3年物金利目標の現状維持が示された豪ドルは、対ドルで0.71台前半での推移が続いた。事前見通し通りの結果ということで結果に対する反応は鈍い。声明は楽観姿勢が若干後退という印象も想定の範囲内か。

【ロンドン市場】ドル円もみ合い

 ドル売りが先行し、ドル円が106円割れから105.84円近辺、ユーロドルが一時1.18台に乗せるなどの動き。
もっとも、動きは続かず、ロンドン午後には106円台に乗せる動きを見せた。

 その後は106円ちょうど前後でもみ合いとなっており、動きが限定的に。
 

【NY市場】ドル売り円買い広がる

 NY市場ではドル売り円買いが優勢。ドル円は106円10銭台まで上昇したロンドン午後からの動きから
105円60銭台まで値を落とす展開となった。

 序盤に1.18台を付けるなど、ドル売りの場面も、どちらかというと円買いが主導しており
ユーロドルはその後1.17台後半でもみ合い、ユーロ円は125円ちょうど近くまで上昇後
124円台後半での推移に。
 

【本日の見通し】ドル売り意識

 海外市場でややドル売りが優勢でドル円は下値を意識する展開に。
もっとも目先のポイントである105円半ば手前は依然としてしっかり。
ユーロドルの1.18台での買いにも慎重で大きな方向性は出ていない。
ドル円は106円台半ばからの重さが意識されているだけに
105.50割れを付けるかどうかがポイントに。
 
 今日はADP雇用者数、ISM非製造業景気指数と重要指標が並んでいる点も要注意。
金曜日雇用統計への期待感もあり、市場は慎重に動向をみている。

【本日の戦略】戻り売り

 目先は106円ちょうど近辺での売りを確認したいところ。
デイトレは売りからの回転。スウィングは105.50-106.50を意識しての売りという印象。
いずれにせよ少なくとも106.50超えではいったん戦略の立て直し。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《8/4 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.95  1.1762  124.64
高値  106.20  1.1806  125.00
安値  105.64  1.1721  124.27
終値  105.72  1.1803  124.77
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/4 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22573.66 +378.28
DOW   26828.47 +164.07
S&P    3306.51 +11.90
Nasdaq  10941.17 +38.37
FTSE   6036.00 +3.15
DAX   12600.87 -46.11
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《8/4 火曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=41.70(+0.69 +1.68%)
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=2021.00(+34.70 +1.75%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《8/4 火曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(7月)08:00
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.0%(前年比)

【豪州】
貿易収支(6月)10:30
結果 82.02億豪ドル
予想 88.80億豪ドル 前回 80.25億豪ドル

小売売上高 10:30
結果 2.7%
予想 2.4% 前回 16.9%(6月・前月比)
結果 -3.4%
予想 -3.0% 前回 0.7%(第2四半期・前期比)

豪中銀政策金利 13:30
結果 0.25%
予想 0.25% 現行 0.25%

【トルコ】
消費者物価指数(7月)16:00
結果 11.76%
予想 12.00% 前回 12.62%(前年比)
結果 0.58%
予想 0.80% 前回 1.13%(前月比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(6月)18:00
結果 0.7%
予想 0.6% 前回 -0.6%(前月比)
結果 -3.7%
予想 -3.8% 前回 -5.0%(前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産指数(6月)21:00
結果 -9.0%
予想 -10.0% 前回 -21.8%(-21.9%から修正)(前年比)

【米国】
製造業新規受注(6月)23:00
結果 6.2%
予想 5.0% 前回 7.7%(8.0%から修正)(前月比)

耐久財受注(確報値)(6月)23:00
結果 7.6%
予想 7.3% 前回 7.3%(前月比)
結果 3.6%
予想 3.3% 前回 3.3%(コア・前月比)
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《8/4 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*豪中銀声明
世界経済は新型コロナウイルスを各国が封じ込めようという動きの中で深刻な収縮。
最悪の事態が過ぎたとしても、見通しは不確実なまま
回復は段階的と予想される。
中国の産業活動はここ数カ月で力強い回復を示しているが、国際貿易は依然として弱い。
国際金融市場の動向は依然として非常に緩和的
ボラティリティが低下、負債と株式療法が引き上げられている
資産価格は見通しが不透明な中で上昇。
債券利回りは歴史的に見て低い水準。
3月に決定した豪中銀のサポートパッケージは期待通りに機能。
金融システムは非常に高い流動性。
借入金利は過去最低水準。
豪金融機関は、これまでに290億豪ドルの資金供給ファシリティを利用。
今後数カ月にわたって利用が続く見通し
国債市場は正常に競う
3年物利回りは、ほぼ目標と一致も、若干上回る水準。目標と一致するようにする。
豪経済は非常に困難な時期を迎えた。1930年代以降で最大の景気後退。
ただ、以前の予想ほど深刻ではなく、豪州のほとんどで回復進む。
近い将来に新型コロナウイルスの封じ込めが進んだ場合、より強力な回復が可能
豪州及び他の国がさらに広範囲にわたるロックダウンを経験した場合、生産及び雇用の両面から回復遅れる。
インフレは今後数年2%未満にとどまる
直近四半期、年末までのベースで-0.3%に
この四半期中にプラス圏回復の見込み。
豪経済かつてない緩和に支えられる。
豪政府の様々な収入支援を歓迎
豪中銀理事会は完全雇用に向けた前進が見られるまでは利上げをしない

*豪ビクトリア州・アンドリュース州首相
今週から兵士500人を州内に配置し、自宅隔離措置の執行を強化する。
違反者には5000豪ドルの罰金が科せられる。
制限措置を導入したものの、感染者の約3分の1が自宅隔離措置を守っていなかった。

【ユーロ圏】
*レーンECBチーフエコノミスト
経済のスラックの水準は引き続き極めて高い。
見通しは非常に不透明。
PEPPの大枠ががECBの政策スタンス決定の主要な柱。
完全な回復には長い時間を必要とする。
ウイルスの再燃は消費支出や投資を害する。

【米国】
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
・追加経済対策の協議に進展がみられている。
・新たな都市封鎖は得策とは思わない。
・V字回復はまだある。

デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
・ウイルス感染への長期の支援が必要。
・経済支援のために全てのことを実施し続ける。
・最大雇用を超えて経済が推移する余地がある。
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
失業率(第2四半期)7:45
予想 5.6% 前回 4.2%

【シンガポール】
小売売上高(6月)14:00
予想 N/A 前回 -21.5%(前月比)
予想 -29.0% 前回 -52.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(7月)16:55
予想 56.7 前回 56.7

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(7月)17:00
予想 55.1 前回 55.1

ユーロ圏小売売上高(6月)18:00
予想 6.3% 前回 17.8%(前月比)
予想 -0.2% 前回 -5.1%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(7月)17:30
予想 56.6 前回 56.6

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(31日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -0.8%(前週比)

ADP雇用者数(7月)21:15
予想 120.0万人 前回 236.9万人

貿易収支(6月)21:30
予想 -500億ドル 前回 -546億ドル

ISM非製造業景気指数(7月)23:00
予想 55.0 前回 57.1

【カナダ】
国際商品貿易(6月)21:30
予想 -5.4億カナダドル 前回 -6.8億カナダドル

【ブラジル】
ブラジル中銀政策金利 未定(5日~6日までに発表)
予想 2.00% 現行 2.25%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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