日経平均株価 今週の見通しと注意点 まだあがる? それとももうそろそろ・・・?
今週はイベント目白押し
12月9日~13日までの日経平均株価の見通し
今週はアメリカの政策金利を決めるFOMCが9-10日、ユーロ圏の金融政策決定会合ECBとイギリス総選挙が12日、13日はメジャーSQ、日銀短観です。そして翌週15日には米国が新たな対中制裁関税を予定通り発動するか、トランプ大統領に注目が集まります。
実施となれば制裁関税の対象品目にはスマートフォンやノートパソコンなど消費者向けの製品が多く含まれるので、景気への悪影響が懸念されます。大統領が発動をするか翌週15日のことながら、相場は気にするでしょう。
米国通商部は対中だけでなくEUに対しても強硬姿勢ですので、企業業績の見通しには不透明要素が強まりそうですね。
トランプ大統領は12月13日SQ、12月決算が多い外資のクリスマス休暇を意識して、過去にも期末期首に結構、相場に効くツイートや発言が多い傾向があるので、日経平均株価、為替には一定のぶれ幅も想定しておきたいですね。
さて、先週は
均衡価格 23080=23180=23220=23340円を居所の良い水準とし、
上値抵抗23600~23774円
下値支持22700円
としましたがおおむね、予想範囲の中に納まったと思います。
今週は
居所の良い水準として
23156⇒23281⇒23312⇒23467
あたりを均衡水準とし、
上値抵抗23593-23781
下値支持を22812-22853
と想定します。
金融施策、イギリス総選挙、米中、米EUの関税問題、朝鮮半島、中東問題、ドイツ銀行のマネーロンダリング問題など材料豊富なのでブレを上手に乗り過ごしたいですね。
相場に影響を与える経済指標などは以下の通りです。
●12月9日(月)
◆日本
10月国際収支・貿易収支
7-9月期GDP(改定値)
●12月10日(火)
◆日本
公務員ボーナス支給日
11月マネーストック
◆海外
ノーベル授賞式
◆米国
FOMC
●12月11日(水)
◆日本
11月企業物価指数
◆米国
11月消費者物価指数
FOMC政策金利
FRB議長定例記者会見
●12月12日(木)
◆日本
10月機械受注
◆海外
イギリス総選挙
◆アメリカ
11月卸売物価指数
新規失業保険申請件数
◆ユーロ
10月ユーロ圏鉱工業生産
ECB政策金利
ECB総裁定例記者会見
●12月13日(金)
メジャーSQ
◆日本
10月鉱工業生産(確報値)
10月設備稼働率
日銀短観
◆米国
10月企業在庫
11月小売売上高
◇◇先週の日経平均株価のおさらい◇◇
●2019年12月2日
寄付 23,388.63
高値 23,562.05・・・・週間 高値
安値 23,378.4
終値 23,529.5
●2019年12月3日
寄付 23,231.14
高値 23,388.18
安値 23,186.84
終値 23,379.81
●2019年12月4日
寄付 23,186.74
高値 23,203.77
安値 23,044.78・・・・週間 安値
終値 23,135.23
●2019年12月5日
寄付 23,292.7
高値 23,363.44
安値 23,259.82
終値 23,300.09
●2019年12月6日
寄付 23,347.67
高値 23,412.48
安値 23,338.4
終値 23,354.4
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)