東京株式(大引け)=625円高、新政権への期待でリスクオン加速しTOPIXは最高値
8日の東京株式市場は主力株をはじめリスク選好の地合いが加速する格好となり、日経平均は上げ足を強め、一時最高値圏に突入する場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比625円06銭高の4万3643円81銭と大幅高で3日続伸。プライム市場の売買高概算は19億4793万株、売買代金概算は4兆4989億円。値上がり銘柄数は1258、対して値下がり銘柄数は289、変わらずは72銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日に石破茂首相が辞意を表明したことを受け一気にリスクオンに傾いた。次期政権が財政出動を伴う政策に動くとの期待が全体を押し上げる形となっている。今週末にメジャーSQ算出を控えるなか、株価指数先物に思惑的な買いが入り全体指数に浮揚力が加わった。日経平均株価は一時800円を超える上昇で8月18日に終値でつけた4万3714円を上回って推移する場面があった。だが、その後は前週末に開示された8月の米雇用統計の結果を受けた米経済減速への警戒感なども意識されるなか、利益確定の売り圧力が表面化し、大引けは最高値に届かなかった。なお、TOPIXの方は最高値を更新して取引を終えている。業種別では33業種すべてが上昇、個別株も値上がり銘柄数が1200を上回り、プライム市場全体の78%が上昇する買い気の強い地合いとなった。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が買われ、三菱重工業<7011>も商いを伴い堅調。アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>も上値追いが鮮明。任天堂<7974>が頑強、ファーストリテイリング<9983>、東京電力ホールディングス<9501>なども値を上げた。ペプチドリーム<4587>が値上がり率トップとなり、ジンズホールディングス<3046>、ソシオネクスト<6526>も値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、レノバ<9519>なども大幅高。
半面、ディスコ<6146>が冴えず、サンリオ<8136>も売りに押される展開に。キーエンス<6861>、良品計画<7453>も軟調な値動き。エイチームホールディングス<3662>が急落したほか、日本コンクリート工業<5269>が利食われ、曙ブレーキ工業<7238>、ラウンドワン<4680>なども水準を切り下げた。エービーシー・マート<2670>も下落した。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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