コカ・コーラが上昇 ペプシコに劣らず好決算＝米国株個別

　コカ・コーラ＜KO＞が上昇。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期の見通しも公表し、中核事業売上高は予想を上回る伸びを見込んだ。

　マーフィーＣＦＯはインタビューで、「すべての地域、事業全体で勢いが続いている」と述べた。「製品全体の価格は１２％上昇したが、消費者に実際に転嫁されたのは約５％にすぎない。残りは、消費者が購入する製品のカテゴリーミックスの変化によるものだ」と述べた。同ＣＦＯはまた「今後もインフレ環境との関連で価格設定を考えることから、数カ月後には価格が上昇する可能性がある」とも語った。

　アナリストからも高評価が聞かれ、「ドル高の逆風に対する懸念と、好調なペプシコ＜PEP＞の決算で、同社も高水準の期待に直面していた。出荷のタイミングによる４％ポイントの逆風にもかかわらず、中核事業売上高は１６％の伸びを示し、ペプシコのパフォーマンスをやや控えめに見えるようにした」と述べている。
（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.70ドル（予想：0.67ドル）
・中核事業売上高：16％増（予想：8.2％増）
・ユニットケース：8％増
　　ニュートリション、ジュース、乳製品、植物性飲料：+6％
　　スパークリングソフトドリンク：+8％
　　ハイドレーション、スポーツ、コーヒー、ティー：+7％
　　濃縮飲料：+4％（予想：+3.4％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5～6％
・中核事業売上高：12～13％増（予想：10.3％増）

（NY時間10:34）
コカ・コーラ＜KO＞　63.33（+1.14　+1.83%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美