ファイザーが下落 ワクチンやバクスロビトの見通しが予想下回る=米国株個別
ファイザー<PFE>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。
通期見通しも公表しているが、ワクチンの売上高見通しが320億ドルに上方修正しされたものの予想を下回ったほか、経口薬のバクスロビトが220億ドルと、こちらも予想を下回ったことが嫌気されている。特にバクスロビトに関しては単独での開発であることから利益率は高い。ワクチンの利益は独ビオンテックとの折半。また、プレベナーやイブランスといったワクチン以外の主力薬が予想を下回ったことも嫌気されている模様。
アナリストからはワクチンやバクスロビトの長期的な持続性への議論はあるものの、今年のバクスロビトに関しては上方修正の可能性があるとの指摘も出ている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.08ドル(予想:0.88ドル)
・売上高:238.4億ドル(予想:241.7億ドル)
ワクチン:125億ドル(予想:123億ドル)
バクスロビト:0.76億ドル
プレベナー・フランチャイズ:13.0億ドル(予想:17.3億ドル)
イブランス:14.0億ドル(予想:14.4億ドル)
エリキュース:15.0億ドル(予想:14.0億ドル)
ザーコリ:1.22億ドル(予想:1.25億ドル)
エンブレル:2.97億ドル(予想:2.90億ドル)
ゼルヤンツ:7.21億ドル(予想:6.58億ドル)
・研究開発関連支出(調整後)35.0億ドル
(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.35~6.55ドル(予想:6.65ドル)
・売上高:980~1020億ドル(予想:1064.8億ドル)
ワクチン:320億ドル(従来:310億ドル)(予想:342.9億ドル)
バクスロビト:220億ドル(予想:248.8億ドル)
・研究開発関連支出(調整後)105~115億ドル(予想:117億ドル)
(NY時間14:36)
ファイザー<PFE> 51.25(-1.96 -3.68%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。