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ドル買いの流れ継続

見通し 

ドル買いの流れ継続

ドル円は一時106円89銭まで、米指標の強さ
米追加経済対策の早期可決期待など支えに

【東京市場】一時最高値超える

  週明け1日の東京市場。ドル円は朝方調整の動きから106円37銭まで値を落とす場面が見られたが、
その後ドル買い円売りの動きが優勢となり、106円70銭と、先週末につけた106円69銭をわずかながら更新する動きとなった。
 その後はドル買いの動きが一服し、106円50銭前後まで値を落として午後はもみ合いに。

 これまでドル高を支えていた米債利回りの上昇は落ち着いており、朝方は1.37%台を付ける場面も見られた。
先週末後半につけた1.3776%に届かず持ち直したことで、その後いったん上昇に転じ1.42%台を付ける動きに。
この動きがドル高円安の動きを支えたが、水準的には先週後半につけた1.6%台などに比べると低く、
先週末NY市場後半の利回り低下傾向が継続。

【ロンドン市場】ドル買い優勢

 ドル円は106円台後半での推移。東京市場の高値を超えて106円74銭まで。
東京市場では買いが目立ったユーロドルが1.2030前後へ下げており、ドル全面高の流れに。
 ポンドも1.40手前から1.39台前半へ値を落とした。

 ドル円は106円台半ばからがしっかり。

【NY市場】高値106円89銭まで

 ドル円はさらに上値を伸ばし一時106円89銭まで。
米ISM製造業景気指数の好結果がドル買いを誘った。
米下院で成立した1.9兆ドル追加経済対策案は
上院通過の際にネックとなる最低賃金引上げを棚上げする形での早期成立への動きが強まっており
こちらの期待もドル買いにつながった。

 米債利回り動向に対して米FRBが落ち着いて静観する姿勢を示していることもドル買いに寄与。

【本日の見通し】ドル高基調継続へ

 前日の株高基調が継続する形でリスク選好の動き。
米長期金利も一時ほどではないにせよ高めの推移が続いており、
ドル買いの流れはまだ継続と見られる。
ドル円は107円超えが意識される展開に。
手前での売りがまだ残っていると見られるが、106円台半ばからがしっかりとなっており
106円台後半でのもみ合いが続くと、上トライの勢いにつながりそう。

 今日金融政策理事会の発表を控える豪ドルはしっかりの展開。
金融政策自体は現状維持見込みで、大きな材料にはなりにくい。
今後への明るい姿勢を示してくると豪ドルの支えに。
3年物利回り目標の今後の緩和への動きの示唆などが、もし見られると豪ドル買いも。

【本日の戦略】押し目買い

 ドル買い方向を意識。
ただ高値をつかむと調整もかなり大きくなりうるだけに厳しいところも。
押し目を丁寧に拾う流れか。
デイトレも買いから、こちらは早めの作成で見切りも早くして数をこなす。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《3/1 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  106.56  1.2070  128.64
高値  106.89  1.2101  129.12
安値  106.37  1.2028  128.22
終値  106.76  1.2049  128.64
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/1 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  29663.50 +697.49
DOW   31535.51 +603.14
S&P    3901.82 +90.67
Nasdaq  13588.83 +396.48
FTSE   6588.53 +105.10
DAX   14012.82 +226.53
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/1 月曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=60.64(-0.86 -1.40%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1723.00(-5.80 -0.34%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/1 月曜日に発表された主な経済指標》

【トルコ】
実質GDP(2020年第4四半期)16:00
結果 5.9%
予想 6.9% 前回 6.3%(6.7%から修正)(前年比)

【スイス】
小売売上高(1月)16:30
結果 -0.5%
予想 N/A 前回 5.4%(4.7%から修正)(前年比)

SVME購買担当者景況指数(PMI)(2月)17:30
結果 61.3
予想 60.1 前回 59.4

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(2月)17:55
結果 60.7
予想 60.6 前回 60.6

ユーロ圏製造業PMI・確報値(2月)18:00
結果 57.9
予想 57.7 前回 57.7

ドイツ消費者物価指数(速報)(2月)22:00
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 0.8%(前月比)
結果 1.3%
予想 1.2% 前回 1.0%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数(速報)(2月)22:00
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 1.4%(前月比)
結果 1.6%
予想 1.6% 前回 1.6%(前年比)

【英国】
CIPS製造業PMI・確報値(2月)18:30
結果 55.1
予想 54.9 前回 54.9

【カナダ】
経常収支(2020年第4四半期)22:30
結果 -72.6億カナダドル
予想 -80.0億カナダドル 前回 -75.3億カナダドル

【米国】
建設支出(1月)00:00
結果 1.7%
予想 0.8% 前回 1.1%(1.0%から修正)(前月比)

ISM製造業景気指数(2月)00:00
結果 60.8
予想 58.6 前回 58.7
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《3/1 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【日本】
*関係者
日銀は長期金利変動幅0.2%を重視、点検前も過度な上昇抑制。
日銀は長期金利が0.2%に達する前でも動く可能性。
日銀は長期金利上昇抑制に動く具体的水準を決めていない。
(ブルームバーグ)

【ユーロ圏】
*イタリア
2020年の経済成長は前年比マイナス9.5%に。
公的債務は2020年末時点でGDP比155.6%に上昇。

*ビルドワドガロー仏中銀総裁
ECBは過度な緊張に対応することができ、また、対応しなければならない。

【米国】
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
繰越需要で春のインフレ圧力を見込む。
ただ、中期的にはインフレは緩やか。
インフレ期待は高まっているが、目標には届いていない。
イールドカーブの状況は見通しに対する自然な反応。
自身の予測の不確実の範囲が狭まっている。
住宅など一部の資産価格水準は合理的。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
有効求人倍率(1月)8:30
予想 1.06 前回 1.06

失業率(1月)8:30
予想 3.0% 前回 2.9%

【豪州】
経常収支(第4四半期)9:30
予想 130.0億豪ドル 前回 100.0億豪ドル

豪中銀政策金利 12:30
予想 0.1% 現行 0.1%

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(2月)16:00
予想 -0.4% 前回 -0.3%(前月比)
予想 5.5% 前回 6.4%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(1月)16:00
予想 0.5% 前回 -9.1%(前月比)
予想 1.4% 前回 2.8%(前年比)

ドイツ失業者数(2月)17:55
予想 -1.0万人 前回 -4.1万人

ドイツ失業率(2月)17:55
予想 6.0% 前回 6.0%

ユーロ圏消費者物価指数・速報値 (2月)19:00
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)
予想 1.1% 前回 1.4%(コア・前年比)

【カナダ】
GDP(12月)22:30
予想 0.1% 前回 0.7%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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