ルピー円が軟調、インド財務相は経済回復を強調も反応薄=東京為替
インドルピー円が軟調に推移している。本日は午前9時過ぎまで1.407円前後でのもみ合いとなっていたが、ドル円の下落も相まって、1.404円前後までじり安となっている。世界的な株高を背景に円が全面安となった9日に1.43円手前まで急騰したが、その後は日足でみると続落となっている。
インドのシタラマン財務相は12日の会見で、物品・サービス税(GST)の税収増加などのデータを挙げて、インド経済は力強い回復が根付きつつあると発言。回復をもたらしているのは蓄積した需要だけでないとし、エネルギー消費の増加、購買担当者景気指数(PMI)の上昇、銀行貸し出しの回復、株価上昇などあらゆる要因が、これまで実施してきた景気支援措置の効果が表れ始めていることを示すと指摘した。
財務相はそのうえで、中銀は今第3四半期(10ー12月)に成長回復が始まる可能性があると予想していると発言。ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大が世界的に広がる中で、インド国内における感染増加への投資家の懸念も高まっており、ルピー買いにはつながっていないようだ。
INRJPY 1.4039

執筆者 : MINKABU PRESS
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