テスラが上昇 5月の上海工場の生産が前月の3倍超に拡大=米国株個別
テスラ<TSLA>が上昇。中国での生産が急回復している。中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が発表したデータによると、テスラの上海工場の5月の生産台数は3万3544台と4月の1万757台から拡大した。上海工場はロックダウン措置で生産がほぼ停止の状態だったが、そこから5月の生産は前月の3倍超に拡大した格好。
出荷台数は3万2165台に上り、そのうち2万2340台が欧州や他のアジア諸国に輸出された。残りの9825台が国内の購入者向けだった。
これを受けてアナリストによる投資判断の「買い」への引き上げも伝わっており、目標株価も1100ドルに引き上げている。中国で生産拡大を受けて経営見通しが、これまで以上に明るいという。
同社の過去最高の受注残と2つの新しいギガファクトリーの立ち上げに加え、第2四半期の落ち込み後の利益へのモメンタムが期待できると指摘している。直近の株価下落は魅力的なエントリーポイントを形成しているという。
同社は、半導体、ソフトウェア、バッテリーの垂直統合により、ミッション・クリティカルで構造的な優位性を持っており、サプライチェーンがひっ迫する中で、優位性を発揮しているとも指摘した。2030年までに同社が世界の自動車メーカーのトップ3の一角を占めるためには、約20%の安定した世界的な電気自動車(EV)市場のシェアが必要だが、その期待を支持するとも述べている。
※ミッション・クリティカル
任務や業務の遂行に必要不可欠な要素。
(NY時間09:54)
テスラ<TSLA> 746.73(+21.13 +2.91%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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