今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜から明朝の注目材料は
東京市場のドル/円は、104円台に下落してスタート。その後も株安・原油安の流れが加速する中、断続的にストップロスを巻き込みながら2016年11月以来の安値となる101.50円台まで下値を拡大しました。売り一巡後は103.00円前後まで買い戻されるなど不安定な値動きとなっています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
3/9(月)
15:45 スイス2月失業率
16:00 独1月貿易収支
16:00 独1月経常収支
16:00 独1月鉱工業生産
21:00 メキシコ2月消費者物価指数
21:15 カナダ2月住宅着工件数
21:30 カナダ1月住宅建設許可件数
3/10(火)
10:00☆オアRBNZ総裁講演
10:30☆中国2月消費者物価指数
10:30☆中国2月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
東京市場で一時3円以上のドル安・円高が進んだ背景は、コロナショックと原油安ショックのダブルパンチです。新型コロナウイルスの感染状況や原油価格の動向が今夜の最大の注目点となります。リスク回避の動きが一段と強まればドル/円はさらに下値を模索する可能性がある一方で、市場心理が落ち着けば大きく買い戻される可能性もあります。欧米市場でも不安定な値動きとなる公算が大きいだけに要注意です。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。