ECBの利下げ回数縮小観測がユーロを支援する可能性=NY為替
ECBによる利下げ幅が当初の見込みよりも少ないと市場が想定した場合、ユーロドルは一時的に下支えされる可能性があるとの指摘が出ている。ユーロの場合、利下げ幅縮小の方向へポジションを変更する余地がまだ十分にあるため、ユーロドルの下値は一時的に限定される可能性があるという。
センテノ・ポルトガル中銀総裁が前日に「年内に計1.00%ポイントの利下げ可能性がある」とコメントしていたが、短期金融市場は計0.75%ポイントの利下げで織り込みを留めている状況ではある。
きょうは4月調査のユーロ圏PMIが発表され、第2四半期に入りユーロ圏経済はようやく成長軌道に戻りつつあることが示されていた。6月の利下げ開始期待に変化はないものの、第2四半期以降、景気回復を鮮明にするようであれば、ECBは利下げに慎重になるかもしれない。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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