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ドル買い戻し ドル円も154円台後半まで上昇 タカ派なFOMC委員の発言も=NY為替概況

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ドル買い戻し ドル円も154円台後半まで上昇 タカ派なFOMC委員の発言も=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、後半になってドル買い戻しが優勢となり、ドル円も154円台後半まで上昇した。この日伝わったFOMC委員の発言がタカ派な内容だったこともドルをサポートした。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わり、場合によっては利上げの可能性に言及たことや、6月FOMCで公表される金利見通し(ドット・プロット)で、年内2回以上の利下げは予想していないとも述べていた。

 ドル円は154円台で上下動する中で、買い戻しの流れが続いている。神田財務官が市場の動きが秩序だったものであれば介入の必要はないと発言したことで、介入のハードルは市場の予想よりも高くなったのではとの見方が出ていた。そのほか、イエレン米財務長官が先日に引き続き「介入は稀であるべき。協議が行われることが予想される」と、頻繁な為替介入をけん制したことで、円は再び下押し圧力に晒されているようだ。

 「円安の基本的な要因は日本の実質金利がマイナス2%を下回る極めて低い水準にあることで、それが続く限り、そして日銀が早急に利上げを行わない限り、円安は続く」とのコメントも一部から出ていた。

 ただ、先週の米雇用統計でFRBの年内利下げ期待が復活する中で、これまでのように160円台を急速に試す動きまでは出ていない。

 ユーロドルは1.07ドル台後半まで上昇したものの、終盤にかけて伸び悩んだ。リバウンド相場の流れに変化はないものの、本日1.0795ドル付近に来ている200日線には慎重なようだ。市場はECBの6月利下げを有力視しており、ECB理事もその期待を追認している。しかし、それ自体はすでに織り込み済みで、焦点はその先に移っているようだ。短期金融市場では現在、6月を含めて年内3回の利下げがコンセンサスとなっている。

 本日は3月のドイツ貿易収支が公表されていたが、輸出が増加し、貿易黒字を押し上げていた。ただ、一部からは、輸出がドイツの成長を支えているが、拡大基調を長く維持することはできない可能性が指摘されている。

 純輸出は重要な成長ドライバーとして復活しているが、地政学的リスクの高まりや、世界的に競争環境に厳しさが増す中で、この押し上げ効果は長続きしない可能性があるという。そのためドイツは成長モデルのリバランスを検討する必要があると主張している。

 ポンドドルは1.25ドルちょうど付近まで一時下落。本日1.2545ドル付近に来ている200日線を下回っている。4月下旬以降のリバウンド相場は継続しているものの、一旦200日線に到達したことで、次の流れを確認したい段階に来ているようだ。

 その意味でも9日木曜日の英中銀金融政策委員会(MPC)待ちの雰囲気もあるが、政策は据え置きが確実視される中で、声明や委員の投票行動で市場の利下げ期待に変化があるか注目される。短期金融市場では8月以降の利下げ開始がコンセンサスとなっているが、一部からは、ECBに合わせて6月利下げ開始の可能性も指摘されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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