ユーロドルは1.06ドル台に値を落とす 6月利下げが見送られるとしたら?=NY為替
きょうのユーロドルは緩やかな売りに押されており、1.06ドル台に値を落としている。21日線が1.0715ドル付近に来ているが、その水準は上値抵抗としてしっかり機能している状況。明日の米雇用統計を受けて上抜けるか、それとも1.06ドルちょうどの直近安値を再び試しに行くか注目される。
市場はECBの6月利下げ開始をほぼ確実視しており、ECB理事もその見方を追認している。一部からは、もし6月利下げが見送られるとしたら以下のような要因が考えられるという。
ラガルド総裁は金利決定はユーロ圏の賃金上昇が減速するかどうかにかかっていると明言した。それが予想外に加速すれば利下げが疑問視される可能性がある。
サービスインフレは11月以来4%台で推移していたが、4月は3.7%に低下した。この数字が5月に予想外に今年の最高水準を更新した場合、見方が変わる可能性がある。
ユーロが急落すれば、インフレは大幅に上昇する。その可能性は低いが、FRBの最近の変化はそのリスクを高めている。
原油価格はインフレ期待を押し上げる可能性があるが、中東の地政学的混乱は、ECBを不安にさせる価格ショックの可能性を高めている。
EUR/USD 1.0694 EUR/JPY 164.55 EUR/GBP 0.8562
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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