今週のまとめ4月1日から4月5日の週

為替 

 1日からの週は、リスク選好ムードが支配的だった。米中の景気関連指標が強含んだことや、米中通商協議の進展期待や米雇用統計の回復期待などが背景。世界的に株式相場が上昇、商品市況も堅調に推移した。為替市場ではドル円、クロス円が上昇し、円売りの流れが鮮明。一方、ドル相場は上下動。週前半はドル高方向に動いたが、その後は方向性が錯綜している。ドル円はほぼ一方通行で買われたが、ユーロドルはリスク選好でのドル安と、イタリアやドイツの成長見通し引き下げなどを受けたユーロ売りの綱引きだった。ポンドドルは上下動が激しかった。EU離脱をめぐり、英与野党の協議が続いているが結論はみえない。英議会は合意なき離脱を回避する案を可決、メイ英首相は離脱のさらなる延期を要請。EU側からは合意なき離脱の可能性が高まっていると懐疑的な見方。3月米雇用統計は、雇用者数の伸びが回復したが、賃金の伸びは鈍化とまちまちの内容だった。


(1日)
 東京市場は、ドル円が111円台に上昇。週明けはリスク選好ムードが広がっている。週末の中国製造業PMIが2012年以来の大幅な上昇となったことで、円売りが優勢になった。民間の財新中国製造業PMIも予想を上回った。ドル円は111.18レベルまで買われた。クロス円も買われ、ユーロ円は124.80近辺へと上昇。新華社通信は、先週の米中通商交渉が前向きに進展、合意文書の文言について検討されていると報じた。中国が買われ、上海総合指数は昨年6月以来の高値圏。日経平均も一時300円超高に。

 ロンドン市場では、円安の動きが一服。ロンドン序盤は欧州株の上昇とともにクロス円主導で円安の動き。一方、ドル円は111円台では売り圧力が優勢となり、111円割れとなる場面も。この日発表されたドイツ、フランス、ユーロ圏の製造業PMI確報値がいずれも速報値から下方修正されたことをきっかけに、ユーロ買いは一服。125円手前まで買われたユーロ円は124.60台へと反落。ユーロドルは1.1250レベルまで買われたあとは1.1230近辺へと反落。一方、ポンドは堅調。欧州とは対照的に英製造業PMIが強い結果となり、対ユーロでのポンド買いなどが持ち込まれている。ポンド相場はじり高の動きが継続。ポンドドルは1.31台乗せ、ポンド円は145円台半ばへと高値を伸ばしている。
 
 NY市場では、ドル買いが優勢。この日から4月相場に入る中、米中の製造業の景況感指標が改善していたことがサポートとなり市場は景気の先行き不安を緩めている。米株は大幅高、米債利回りも上昇するなかでドル円は111.44レベルまで買われた。200日線を試す動き。ポンドが堅調。市場ではEU単一市場に残るソフト・ブレクジットへの期待感が高まっているようだ。英議会ではきょうも示唆的投票が行われる予定。ポンドドルは1.31台半ば、ポンド円は146円台乗せへと上昇。一方、ユーロは軟調。ユーロドルは1.12ちょうど近辺へと軟化。ECB年次報告に関連してドラギ総裁が、インフレ上昇には大規模な刺激策は依然として欠かせないと発言した。この日発表された米経済指標は小売売上高が弱含んだものの、ISM製造業景気指数や建設支出が予想を上回りドル買いにつながった。

(2日)
 東京市場は、ドル高基調もやや調整が入った。ドル円は111円台前半での推移。朝方ドル買い円売りの動きが継続し、NY市場での高値をわずかながら上回る場面も見られたが、111円台半ば手前の売りに頭を抑えられた。下押しは111.30割れと限定的。日経平均がマイナスに転じるなど、全般に調整ムード。豪ドルは軟調。豪中銀金融政策理事会では、予想通りの現状維持だった。豪ドルは一時買われたが、声明では家計の弱さや干ばつの影響が指摘され、市場での利下げ期待が高まる結果に。豪ドルは振幅後に売られている。

 ロンドン市場は、ドル買いが先行。前日のNY市場で発表された米ISM製造業景気指数や米建設支出が予想を上回ったことがドル買いの背景。また、東京早朝に英議会が2回目の代替案の投票を行ったが、すべて否決されたことで、ポンド売りが強まった。東京午前には豪中銀金融政策会合のあとに豪ドルが上下動を経て売り優勢となった。ドル相場にとっては、直接・間接の両面からドルが下支えられる格好。ポンドドルは1.30台前半、ユーロドルは1.12台割れ、豪ドル/ドルは0.70台後半で軟調な動き。ドル円は111.30-40レベル付近で動意薄。欧州株が次第に上げ幅を拡大、クロス円は序盤の下押しを消す動きに。全般的にはドル高水準での取引が続き、ドル指数は3月8日以来の高水準。

 NY市場は、リスク選好ムードが一服。ドル円は111.30-40レベルと小幅レンジでの取引に終始した。前日は米中製造業の景況感指標の改善を背景にリスク選好ムードが広がったが、今日は一服。ダウ平均は反落した。ドル円にとっては200日線が上値を抑えているとの指摘も。NY時間に入るとポンドの買戻しが強まった。ポンド円はストップを巻き込んで146円台、ポンドドルは1.31台を回復。メイ英首相が「英国に必要なのは短期のEU離脱延期だ」と述べたことに反応。前日の下落が巻き返された。ユーロも下げ渋り。NY序盤には1.1180台まで下押しされたが、午後には1.12台を回復。市場ではFRBとECBの双方が慎重姿勢を強めているが、米欧の経済指標の比較では、米国の強さに分がありユーロ売り圧力に変化はみられないとみられていた。

(3日)
 東京市場では、ドル円、クロス円が上昇。英FT紙が米中通商協議について、ほとんどの問題で合意しており、合意履行プロセスでは合意出来ていないと報道。合意締結が近いという印象を市場に与えたことで、一気にリスク選好の動きに。ドル円は111.53レベルまで上昇。ユーロ円は125.20近辺へと上昇。その後の下げは限定的。買いが目立ったのが豪ドル。米中通商協議の進展期待が、対中輸出が経済の大きな位置を占める豪ドルの買い材料になったことに加え、9時半の豪小売売上高の予想を大きく超える好結果だったことが背景。豪ドル円は79円台乗せ、豪ドル/ドルは0.71台乗せに。

 ロンドン市場は、円安の動きが先行。東京市場では英紙が米中通商協議での進展を報じたことで、株高や米債利回り上昇などとともにリスク選好の円売りが広がった。欧州株も堅調に取引を開始した。加えて、欧州各国やユーロ圏全体の非製造業PMIが改善したことも好材料だった。ドル円は高値を111.58レベルに更新。ユーロ円は125円台前半、豪ドル円は79円台前半で高値を更新。ポンド円は一時147円台に乗せた。英国ではメイ英首相が短期間の離脱期限再延長を求めると報じられており、ポンド買いにつながった面があった。しかし、欧州とは対照的に英非製造業PMIが2016年7月以来の50割れに落ち込んだことで買いは一服。独仏株と比較すると英株は伸びを欠いている。ただ、全般的にはリスク選好を維持してNY市場待ちに。

 NY市場では、ドル買いが一服。米ISM非製造業景気指数が弱い内容となったことで、ドル円は111.35近辺に値を落としたが、その後は下げ渋り111.50付近の200日線水準をめぐる揉み合いに。中国の劉鶴副首相がワシントンを訪問しており、米中閣僚級協議が再開。先週は北京で行われていたが、両国は90%合意しているとの報道も伝わっており、市場も合意への期待感を高めている。ユーロは買い戻しが優勢。ユーロドルは1.12台半ば、ユーロ円は125円台半ばまで買われる場面があった。ユーロ圏の非製造業PMIが改善したことを受けて、独10年債利回りが9日ぶりにプラス転した。ポンドは上下動。メイ首相と野党労働党コービン党首が会談を行った。コービン党首は「非常に良い会談だった。直ぐにもう一度会談を行うだろう」と語った。ポンドドルは1.3120近辺まで下落する場面があったがすぐに1.31台後半に戻す動き。

(4日)
 東京市場は、小動き。ドル円は111.40-50レベルでの揉み合い。目立った動意はみられず。朝方に111.40割れまで軟化したが、上海・香港株の上昇で111.52レベルまで上昇。しかし、海外市場での高値を試すには至らず、香港株が下げに転じるなかで方向性を見失った。ユーロやポンドなど主要通貨は軒並みのレンジ取引。ユーロドルは1.12台前半、ポンドドルは1.31台後半から抜け出せず。

 ロンドン市場は、やや円高の動きが優勢。米中閣僚級通商協議の行方や、あすの米雇用統計の結果などを見極めたいとして、調整の動きがみられている。欧州株やNY原油先物は軟調に取引を開始、ドル円、クロス円が軟調に推移。ドル円は111.34レベル、ユーロ円125.01レベル、ポンド円146.33レベル、豪ドル円79.15レベルまで本日安値を広げた。関係者がイタリア政府が今年の成長見通しを1.0%から0.1%に引き下げる見通し、と報じられたことがユーロ売りにつながった面も。ユーロドルは1.1221レベルまで小幅安。ポンドにとっては昨日の英議会での合意なき離脱を回避する案の可決が明るい話題となったが、肝心の英保守党と労働党の意見のすり合わせはまだ作業中。きょうも双方の交渉チームが鋭意協議中と報じられている。ポンドドルは1.31台後半から前半へと軟化。

 NY市場は、ドル買いが優勢。ドル円は111.65近辺まで上昇した。この日発表された米新規失業保険申請件数が20.2万件に低下したことや、。トランプ大統領がきょう、劉鶴中国副首相と面会する予定で、習近平国家主席との首脳会談の計画を発表するかもしれないとの報道も流れ、期待感を高めていた。ユーロドルは後半になって下げ渋ったものの、きょうは軟調な動きとなり、1.12台前半に下落。独10年債利回りは再びマイナス圏に下げた。ドイツとイタリアの成長見通しの大幅な下方修正が報じられたことも重石。ポンドは一本調子の下落となり、対ドル1.3060近辺、対円145.70近辺まで下落。EU当局者は、英議会は合意なき離脱を回避しようと議論しているが、その可能性はより高まっていると述べていた。

(5日)
 東京市場で、ドル円が買われた。米中通商協議への期待感がドル買い・円売りの動きにつながった。朝方に中国の習近平国家主席が「米国での貿易協議で大幅な進展」と発言したことを受けて、ドル円は111.60台から111.80近辺まで上昇した。その後は高値水準での揉み合い。日本時間午後9時半の米雇用統計待ちとなっている。ドル円は朝から20銭の値動き。ユーロドルは10ポイントの値動きなど
主要通貨ペアは軒並みの狭いレンジ。豪ドルは米中通商協議への期待感が支えとなり0.7120台まで。

 ロンドン市場は、ポンドが軟調。米雇用統計の発表待ちムードで大半の通貨ペアは揉み合い商状となっている。その中ではポンドが振幅。英BBCがEU大統領がEU離脱の1年程度の延長を提案へ、としたことが好感され、序盤にはポンドが買われた。しかし、メイ英首相は6月30日までの延長をEU側に正式に要請、労働党との協議はきょうも続けられるなどとしたことでポンド売りに転じている。EU委員会は、来週10日にEU臨時サミットでしか離脱延長について決定は行われない、とコメント。ポンド円は146円台半ばに上昇したあと、146円割れと東京市場からの上げを消した。ポンドドルも1.31台乗せから1.30台半ばへと下押し。その他主要通貨は米雇用統計の結果待ちで小動き。ドル円は111円台後半、ユーロドル1.12台前半、ユーロ円125円台前半での揉み合い。

 NY市場はドル買いが優勢となり、ドル円も底堅さを堅持した。きょうは3月の米雇用統計が発表となっていたが、非農業部門雇用者数(NFP)は19.6万人増となり予想を上回る内容となった。ドル円は111.70付近での推移が続いた。

出所: minkabuPRESS

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