【東京市場】リスク回避の円買い、世界経済の不透明感拡大で
25日の東京外国為替市場で、ドル円は109.71円付近まで下落し、先週末の安値をやや下回った。先月前半以来の円高水準を更新している。
各国製造業の購買担当者指数(PMI)の低下で景気減速懸念が強まったほか、米国で長短金利が逆転したことは景気後退を連想させている。米中通商協議の終わりはまだ見えておらず、世界経済に対する逆風が続いている。日経平均株価は700円超の大幅反落となったほか、アジア株式市場も軟調に推移した。ただ、円買い一巡後、ドル円やクロス円は安値から切り返した。
ユーロドルは1.13ドルちょうど付近で推移し、先週末の安値圏でもみ合い。本日は3月のドイツifo景況感指数が発表される。先週末の製造業PMIに続いて警戒されている。ユーロ円は123円後半まで下げた後、124円前半まで戻した。
NZドル/ドルは0.68ドル後半で小動き。今週はNZ中銀が政策金利や声明を発表する。各国中銀がハト派寄りの金融政策を打ち出しているなかで、NZ中銀の動きも注視されているが、思惑交じりのNZドル売りはみられない。NZドル円は75円前半から後半へ円買いが後退した。
ポンド円は144円後半、豪ドル円は77円半ばまで円高推移した後、欧州勢の参入を控えて円買いが巻き戻されている。
minkabu PRESS編集部