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【これからの見通し】ドルも円も方向性定まらず、きょうは週末調整も

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【これからの見通し】ドルも円も方向性定まらず、きょうは週末調整も

 今週の米FOMCではかなり明確なハト派シグナルが発せられた。年内利上げ観測は従来の2回からゼロに、バランスシート縮小の停止を9月末とするなど予想以上に強いメッセージだった。その後はドル売りが強まった。

 しかし、昨日のマーケットではドルに買い戻しの動きが広がった。混乱する英EU離脱情勢にポンドドルが下落、それにユーロドルに連れ安となったことが大きい。さらに、FOMC会合時には下げた米株も、昨日は遅れての上昇。アップルの報道が好感された面もあったが、市場では一日遅れでFOMCのハト派姿勢を理由付けにするスッキリしない相場となっている。

 ドル指数は前々日の低下で10+21日線がデッドクロスを示現したが、200日線でサポートされた。10日線と200日線に挟まれる水準で、下に往って来いとなっている。

 円相場の値動きも錯綜している。株式市場が日替わりで上下動。米中貿易協議については早期の合意は困難との見方がでている。米中に続いて米欧貿易協議も意識され始めており、ドイツ株が軟調になるなど欧州には警戒感が広がりつつある。そして、英EU離脱をめぐる決まらない政治状況が、ポンドのこれまでの期待相場に調整を余儀なくしている。FOMC後の米債利回り低下がドル円の上値を抑えている。英独債の利回りも低下しており、欧州通貨売りがクロス円を軟調にしている面も。

 きょうは週末を控えていることもあり、短期筋のポジション調整が促されやすく、注意したい。

 このあとに発表される経済指標では、カナダ消費者物価指数(2月)、カナダ小売売上高(1月)が注目される。消費者物価は前年比+1.4%と比較的落ち着いた水準が予想されている。小売売上高は前月比+0.4%と前回のマイナスからの持ち直しが見込まれている。米国では、中古住宅販売件数(2月)が発表される。年率換算510万件と前回の494万件からの増加が見込まれている。また、米卸売在庫(1月)が発表される。欧州ではドイツおよびユーロ圏のPMI速報値(3月)、ユーロ圏経常収支(1月)が発表される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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