【NY市場】FOMC受けてドル全面安
注目のFOMCは予想以上に慎重な姿勢が見られた。
政策金利の現状維持は事前見通しと一致。年内の終了を見込まれていたバランスシートの調整については国債に関して5月からのペースを半分に鈍化、9月末で終了と、規模、時期ともにより緩和的に。
声明では、景気判断を減速に下方修正。ドットプロットでは年内据え置き見通しを示唆した。
こうした状況を受けて、ドルは全面安に。
ドル円は111円台半ば前後から111円の大台をしっかりと割り込んで110円50銭台まで値を落とす格好に。
FOMC前までは揉み合いが続いていた。米株の軟調地合いが重石も、下値も限定的に。
ユーロドルが1.1350近辺から1.1450手前を付けるなど、ドルは全面安の動きとなった。
ユーロ円は限定的に動きにとどまっており、円主導ではなく、ドル主導の展開に。
ロンドン市場でメイ首相がEUに対して6月30日までの離脱期限延長を要請豚報道に値を落としたポンドは、その後の揉み合いから、FOMCでのドル売りで対ドルでいったん回復も、その後再び軟調。
ユンケル欧州委員長は5月23日までか、より長期の延長しか認めないと発言、トゥスクEU大統領は延長を認めるには今月29日までに協定を議会で合意することと発言するなど、欧州側からの反発などが重石となっている。
対円ではドル円の下げにポンドドルの下げもあって値を落とし、東京市場の148円台から145円台後半までの大きな動きに。
minakbuPRESS編集部山岡