【FOMC】予想を超える慎重な姿勢がサプライズに
FOMC結果を受けてドル売りが進んでいる。
ある程度の慎重姿勢は織り込み済みであったが、予想を超える姿勢の変化が見られたという印象。
項目ごとに見ていきたい
FOMC声明
大きなポイントは2つ
1)景気判断をしっかりと引き下げた
これまでの堅調(Solid)を、減速(Slowed)としている。
2)辛抱強くなれる(will be patient)は維持
前回から見られ、当面の金利据え置き見通しの根拠となった表現を維持
バランスシート
年内の終了表明が見込まれていた。ポイントは3つ
1)米国債の調整については5月からベースを半分に鈍化(月額300億から150億ドル)
2)米国債の調整は9月末で終了
3)agency debt、agency MBS (政府機関債)については、10月から最大200億ドル分の再投資を米国債に変更
プロジェクションマテリアル
経済成長見通し
2019年 2.1%(2.3%)2020年 1.9%(2.0%)
失業率見通し
2019年 3.7%(3.5%) 2020年 3.8%(3.6%)
物価見通し
総合
2019年 1.8%(1.9%)2020年 2.0%(2.1%)
コア
2019年 2.0%(2.0%)2020年 2.0%(2.0%)
ドットプロット
2019年 据え置き11名 1回利上げ 4名 2回利上げ 2名
前回は2回利上げが中央値、最大予想値は3回利上げという状況。1回利上げがもう少し残るとみられていた。
議長発言
据え置き姿勢を強調