【NY市場】米中通商協議の難航懸念がドル買い調整誘う
朝方は堅調な米株式市場動向などを支えにドル買いが入る展開に。
リスク選好での円売りもあり、ドル円は両面からしっかりも、111円台半ば手前の売りを崩せず。
その後も高値圏でもみ合ったが、米通信社が米中通商協議の難航を報じると、米株の売りが強まり、ドル円、クロス円も軟調な動きに。
一時200ドル近く上昇したダウ平均がマイナス圏で引けを迎えるなど、株高の流れが一変したことで、ドル円も111円台前半からの買いに慎重な姿勢が見られた。
もっともFOMCが開催される中で突っ込んだ売りを入れる流れにもならず、レンジ取引が続く展開となった。
ユーロドルは1.13台半ばでの推移。午前中に米株高からのドル高が進む場面んで、1.1340近辺まで値を落とす場面が見られたが、
流れは続かずすぐに値を戻す展開に。ユーロ円はしっかりの展開。一時126円60銭を超えるなど上昇基調が強まる場面が見られたが、株高の動きが一服し、その後下げに転じたことで上値追いの動きも続かず。もっとも126円台半ばで揉み合うなど、地合いは堅調。
ポンドドルは1.33超えの場面が見られるなど、ロンドン市場でポンド高の動き。長期のEU離脱延期を要請との見通しがポンドの買いを誘う展開となった。一方で今週の3度目の採決に関しては見送りの見通しが広がった。ポンドは高値をトライした後はすぐに戻してもみ合いに。ポンド円は148円台を付ける場面も、大台に乗せてからの買いに慎重で147円80銭前後での揉み合いが続いた。
豪ドルは0.71前後での動きが続いたが、米中通商協議の難航が報じられると、主要輸出先である中国経済の鈍化懸念が強まる形で0.7080台へ値を落とした。豪ドル円も動きは変わらず、79円前後の推移から一時78円90銭割れ。
minkabuPRESS山岡和雅