【ロンドン市場】ポンド買いに調整、英下院での離脱延長採決控えて
14日のロンドン市場は、ポンド買いが一服している。きょう英下院で行われる離脱延長に関する採決を控えて調整が入る格好。欧州側からは長期の延長も可能との発言もあり、離脱延長に向けた環境が整いつつあるようだ。メイ首相は価値があるのならば、三度目のEU離脱案の採決も、と述べた。ポンドは序盤に買われたがその後は反落。前日まで連日のポンド高となったが、きょうはやや売りが優勢。その他主要通貨も上下動。ロンドン序盤はドル円、クロス円ともに買われ、本日高値を伸ばす動きが先行した。しかし、欧州株や原油先物が伸び悩み、円売りは一服。ユーロにとっては独IFOが成長率見通しを引き下げたことも重石。また、米中首脳会談は少なくとも4月まで延長との関係者発言が伝わったことが警戒感を誘った面もあった。ポンドドルは1.33台乗せから反落、ポンド円は148を挟む上下動。ユーロドルは1.13台前半からちょうど付近へ、ユーロ円は126円台後半に上昇したあと、126円ちょうど付近へと反落。ドル円は111.70台まで買われtあとは111.50台に落ち着いた。
ドル円は111円台後半での取引。東京午後に111.50台で揉み合ったあと、ロンドン序盤には欧州株高とともに111.73レベルまで買われた。明日の日銀決定会合で景気鈍化への対応が示唆されるとの思惑も一部にはあったもよう。ただ、欧州株が伸び悩むと、クロス円とともに上値を抑えられている。
ユーロドルは1.13ちょうど近辺での取引。序盤にはポンドドルの上昇につれて1.1337レベルまで買われたが、その後は下げに反転。足元では1.1296レベルまで下押しされた。ユーロ円は126円台で上に往って来い。序盤には126.57レベルまで買われたが、その後は売りに転じて126.05近辺まで下げている。独Ifoが、2019年ドイツ成長率見通しを1.1%から0.6%に引き下げとしたことや、関係者が米中首脳会談を少なくとも4月まで延期にとしたことなどが重石となった面も。
ポンドドルは1.32台前半での取引。序盤は買いが広がり1.32台半ばから1.3340レベルまで上昇。しかし、1.33台は維持できず1.3208レベルまで安値を広げた。ポンド円も序盤に148.88近辺に高値を伸ばしたが、その後は安値を147.39レベルまで広げる動き。足元では147円台後半で英下院での採決待ちに。欧州側からは長期の離脱延長も可能との発言もあり、きょうの採決での離脱延長に向けた環境が整いつつあるようだ。メイ首相は価値があるのならば、三度目のEU離脱案の採決も、と述べた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明