カナダ円は21日線うかがう展開 原油高でカナダドルの買い戻しが強まる=NY為替
カナダドルの買い戻しが続いており、ドルカナダは一時1.32ドル台に下落する場面も見られた。カナダ円の上昇も続いており、きょうは一時83.65円付近まで上昇し、21日線をうかがう展開が見られている。
原油相場が58ドル台まで上昇しており、カナダドルをサポート。この日発表になった米週間石油在庫統計で原油在庫やガソリン在庫が大幅に減少していたことで、需給ひっぱくへの懸念が高まっているようだ。ベネズエラが政治混乱で石油の輸出が停止している中、サウジなどOPECプラスが減産の意向を示して示しており、原油買いをフォローしている。
ただ、カナダ中銀は先日の政策委員会で、利上げの選択肢は残してはいるものの、バイアスはハト派に転じており、ファンダメンタルズからのフォローはない。再びカナダドルは売りが優勢になるとの見方も根強いようだ。
USD/CAD 1.3326 CAD/JPY 83.48
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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