【東京市場】景気減速懸念で円買いも、今晩の英議会採決を控えて動意は限定的
13日の東京外国為替市場で、ドル円は111.14円付近まで弱含んだものの、方向感は限定的だった。
英国の欧州連合(EU)からの離脱を巡る英議会採決を背景にポンド相場は昨日から大荒れとなっており、ドルや円は蚊帳の外に置かれている。
ただ、英国とEUが離脱期限を延長するにしても、この問題が短期間で終結するとは期待されていない。秩序ある離脱が先延ばしになればなるほど、英国や欧州への投資がまた見送られ、企業活動が停滞し、世界経済への逆風が強まる。
ユーロ円は125円半ば、ポンド円145円前半まで弱含む場面もあったが、今晩の英議会採決を控えて動意は限定的だった。
豪ドル円は78円前半、NZドル円は76円ちょうど付近まで軟化。円買いだけでなく、対ドルや対ユーロのオセアニア通貨売りが重しとなった。豪ドルには年内の利下げ観測がつきまとっている。
minkabu PRESS編集部