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【NY市場】メイ首相の提案は否決 ドル円は111円台をしっかりと維持

見通し 

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円も上値の重い展開が見られた。ただ、111円台はしっかりと維持されている。きょうの為替市場は英議会の動向とポンドに意識が集中した。東京時間にはメイ首相とユンケル欧州委員長がバックストップの法的拘束力を伴う修正で合意が成立したことで、ポンドと伴にドル円も買いが見られた。しかし、メイ首相の合意案が否決される可能性が高まり、ドル円は111円ちょうど付近まで下落していた。しかし、111円台は堅持している格好。

 結局、英下院はメイ首相の合意案を否決した。今度は明日13日に「合意なき離脱」の投票を実施する予定。メイ首相はこの投票は自由投票にすると述べた。

 ドル円はレンジ内での取引が続いており、次の展開を待っている状況。21日線が111.05円付近、100日線と200日線が111.35/40円付近に来ており、その間での小幅な値動きが続いている状況に変化はない。

 きょうは2月の米消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、食品・エネルギーを除いたコア指数は前年比2.1%と予想を下回っていた。サービスのインフレは既に3%近くに上昇しているものの、モノのインフレは落ち着いている。賃金は上昇傾向が見られるものの、CPIにはまだ波及していないようだ。FRBは“辛抱強く”との文言を使用し利上げに慎重なアプローチを強調しているが、きょうのCPIからするとインフレはなお、FRBの許容範囲内ではある。

 ポンドはロンドン時間に売りが強まったが、NY時間にかけて買い戻しも見られた。ポンドドルは1.30ドルちょうど付近まで下落する場面も見られたが、1.31ドル台半ばまで戻していた。NY時間の午後になってメイ首相の合意案が否決されると逆にポンドは買い戻しが見られた。材料出尽くし感と思われ直ぐに戻している。明日「合意なき離脱」に対する投票が実施され、更にそれが否決されれば、木曜日にリスボン条約50条の離脱延期の投票実施が想定される。

 離脱延期となれば、ポンドにとってはひとまずポジティブとの見方も多い。しかし、英企業への不透明感など延期による英経済への悪影響も警戒され、ポンド買いは限定的になる可能性も留意される。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.13ドル台を一時回復。対ポンドでの買い戻しもユーロをサポートした。21日線が1.1315ドル付近、そして、先週のECB理事会の日の高値が1.1320ドル付近に来ており上値メドとして意識される。

 ECBは先週の理事会で9月に新たな長期資金供給オペ(TLTRO)の実施を決めているが、一部報道でECBは、銀行が中銀からの資金調達への依存を減らすことを望んでいるという。ECBのスタッフはTLTROの金利について、政策金利よりも0.25%高い水準を提案したが、理事会は高過ぎると考えているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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