【ロンドン市場】コックス法務長官発言を受けてポンド急落
東京早朝にメイ首相とユンケル欧州委員長がバックストップ機能に関して法的拘束力のある合意との報道で、一気にポンド買いが進んで迎えたロンドン市場。議会での合意については不透明との思惑で上値からポンドの頭が押さえられる展開が続いた後、コックス英法務長官が法的リスク残る点に変わりはないと発言し、バックストップを終了させるための国際法上の合意性はないことを示したことでポンドが急落する展開に。
この判断を受けて、バックストップ問題で前回反たんに回ったDUPなどが今回の採決で賛成に回る可能性が低くなったとの思惑がポンド売りにつながっている。東京朝に1.3280台を付け、その後はいったん1.32台で推移。ロンドン市場での調整売りに1.31台に落としたところで出たこの発言に1.30ちょうど近くまで売り込まれるなど一転してポンド安が進んでいる。英議会はこの後東京時間の午前4時頃(審議の動向で大きく前後する可能性)に採決を行う予定。
ドル円は株高を受けたリスク選好に朝方111円46銭近辺と、東京午前の高値をわずかに超えるところまで買いが入ったが、ポンド円の売りもあって111円10銭台まで値を落としている。
ユーロドルは朝方ポジション調整がらみの買いもあって1.1280台まで上昇。ポンドの下げに少しつられる形で調整が入り1.1250近辺へ。0.8500近くまで朝方値を落としたユーロポンドが0.8650を付けるなど対ポンドではユーロ買いに。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅