【ロンドン市場】ECB理事会控えて小動き、ユーロはやや買われる
7日のロンドン市場は、ECB理事会を控えて小動き。ユーロが小高く推移しているが、各主要通貨に対して20ポイント前後の上昇にとどまっている。ユーロ円は126円台前半で小反発。一方、ポンドは対ユーロでの売り圧力もあって上値が重い。ポンド円は147円割れに。ドル円は111.60台から111.80近辺での揉み合い。欧州株が軟調に推移しており、米債利回りが小幅低下。第4四半期のユーロ圏GDP確報値は前年比が小幅に下方修正されたが、反応薄。前日の関係者発言で、きょうのECB理事会では成長見通し引き下げ、TLTRO導入の検討などが市場に織り込み済みとなっているもよう。2月の英ハリファックス住宅価格が上振れたが、ポンド買い反応は限定的だった。
ドル円は111円台後半での取引。ロンドン朝方に111.80レベルまで買われたあとは売りに転じたが、下値も111.63レベルまでにとどまった。欧州株が軟調に推移しているがリスク回避の動きは限定的。見慣れた水準での取引が続いている。
ユーロドルは1.13台前半での取引。ロンドン朝方に1.1301レベルまで下げ、大台が維持されると、上昇に転じた。高値は1.1320レベルまで。ユーロ円は126.20台から126.40台で東京市場からはやや買い戻しの動き。第4四半期のユーロ圏GDP確報値は前年比が+1.1%と小幅に下方修正されたが、反応薄。前日の関係者発言で、きょうのECB理事会では成長見通し引き下げ、TLTRO導入の検討などが市場に織り込み済みとなっているもよう。対ポンドでの買戻しなど調整的な動きにとどまっている。
ポンドドルは1.31台前半での取引。序盤は1.31台後半でじり安の動きだったが、中盤にかけて一気に1.3129レベルまで下押しされている。ポンド円も147円台前半から一時146.64レベルまで安値を広げた。ユーロポンドが上昇しており、0.85台後半から0.86台に乗せている。2月の英ハリファックス住宅価格が上振れたが、ポンド買い反応は限定的だった。積極的なポンド売り材料はでていないが、EU離脱をめぐる英欧実務者レベルの協議には手詰まり感があるようだ。ECB理事会を控えたポジション調整の面も指摘されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明