ドル円東京市場で112円台を付けるも、その後はやや調整
ドル円東京市場で112円台を付けるも、その後はやや調整
押し目は限定的で、基調はしっかり
ユーロはやや軟調、木曜日の理事会警戒か
TLTRO導入検討への警戒感も
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《3/4 月曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 111.77 1.1376 127.31
高値 112.01 1.1395 127.44
安値 111.64 1.1309 126.45
終値 111.75 1.1340 126.72
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《3/4 月曜日の主要株式指数》
日経 21822.04 +219.35
DOW 25819.65 -206.67
S&P 2792.81 -10.88
Nasdaq 7577.57 -17.79
FTSE 7134.39 +27.66
DAX 11592.66 -9.02
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《3/4 月曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=56.59(+0.79 +1.42%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1287.50(-11.70 -0.90%)
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《3/4 月曜日に発表された主な経済指標》
【トルコ】
消費者物価指数(2月)16:00
結果 0.16%
予想 0.40% 前回 1.06%(前月比)
結果 19.67%
予想 19.90% 前回 20.35%(前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(1月)19:00
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 -0.8%(前月比)
結果 3.0%
予想 2.9% 前回 3.0%(前年比)
【米国】
建設支出(12月)00:00
結果 -0.6%
予想 0.1% 前回 0.8%(前月比)
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《3/4 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【日本】
*黒田日銀総裁
金利の水準調整と拡大したバランスシートの扱いが主な課題となる。
超過準備に対する付利の引き上げについては、保有国債の償還で対応する。
現状の見通し期間で2%達成は困難。
石油価格の低下が大きな要因。
物価上昇を遅らせている要因については次第に解消するもの。
日本経済はもはやデフレ状態にはない。
金融緩和の政策効果は出ている。
債券市場は困難に面していたが、昨年7月には状況が改善。
力強い緩和政策を続けていく。
【米国】
*WSJ
米国と中国の通商協議が合意への最終段階に入っている。
中国が米国産の農産物、化学製品、自動車などの関税を引き下げ。
米国がこれまで適用してきた中国製品の制裁の大半を撤回する方針。
*トランプ米大統領
他国とビジネスできなくなるほどの強すぎるドルは望んでいない。
FRBに量的引き締めを愛し、利上げを好むジェントルマンがいる。
金利がかつての水準に据え置かれ、量的引き締めが行われなければ若干のドル安につながると想像。
*ロス米商務長官
中国の履行を確実にするために大規模な関税もしくは数量割り当て制度の活用が必要。
*クドロー米NEC委員長
中国との合意、複数年にわたる履行メカニズムを盛り込むことになるだろう。
約束が果たされなければ関税を引き上げる。
米中首脳会談についてははっきりしていないが期待できる。
【トルコ】
エルドアン・トルコ大統領
トルコのインフレ率は現状の19%-20%から低下し、6%‐7%になるというの見方。
トルコの中央銀行は再び強化しており、我々はさらに前進する。
物価は6%-7%に再び低下する。
現状の19%―20%の物価水準は、わが国にとって適切なものではない。
【その他】
格付け会社S&P
メキシコの格付け見通しを安定的から弱含みに引き下げ。
現状の外貨建て長期債格付け「BBB+」は据え置き。
多額の債務を抱える国営石油会社ペメックスへの負担増などが懸念。
【中国】
*関係者
中国、付加価値税の最高税率の3%ポイント引き下げを計画。
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《本日予定されている主な経済指標》
【韓国】
実質GDP・確報値(第4四半期)8:00
予想 1.0% 前回 1.0%(前期比)
予想 3.1% 前回 3.1%(前年比)
消費者物価指数(2月)8:00
予想 0.7% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.7% 前回 0.8%(前年比)
【豪州】
経常収支(第4四半期)9:30
予想 -92億豪ドル 前回 -107億豪ドル
豪中銀政策金利 12:30
予想 1.50% 現行 1.50%
【スイス】
消費者物価指数(2月)16:30
予想 0.4% 前回 -0.3%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.6%(前年比)
【香港】
小売売上高(1月)17:30
予想 1.4% 前回 0.2%(数量ベース・前年比)
予想 1.1% 前回 0.1%(価額ベース・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(2月)17:55
予想 55.1 前回 55.1
ユーロ圏非製造業PMI・確報値(2月)18:00
予想 52.3 前回 52.3
ユーロ圏小売売上高(1月)19:00
予想 1.3% 前回 -1.6%(前月比)
予想 2.1% 前回 0.8%(前年比)
【英国】
CIPS非製造業PMI(2月)18:30
予想 50.0 前回 50.1
【南アフリカ】
GDP(第4四半期)18:30
予想 1.2% 前回 2.2%(前期比年率)
予想 0.6% 前回 1.1%(前年比)
【米国】
ISM非製造業景気指数(2月)6日0:00
予想 57.2 前回 56.7
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【東京市場】ドル円一時112円台
週明けの東京市場、ドル円は一時112円台を回復するなど、しっかりの展開となった。
朝一はややドル安円高が進行。週末にトランプ大統領が保守派のイベントで講演を行った際に、強すぎるドルは望ましくないと発言。FRBへの批判も見せたことがドル売りにつながり、ドル円は週末の終値からややドル安円高で始まり、さらに値を落として111円73銭まで。
もっとも、下げはそこまで。その後はドル高基調に復し、午前中に112円台を回復する動きに。
日経平均の力強い上昇に加え、中国株が大幅高となったことで、米中の通商協議への期待感が広がった。明日から始まる中国の全人代の報道官が、全人代の中での知的財産保護強化や強制的技術移転の禁止につながる外商投資法案の採決を行うことに言及したことなどもドル高円安につながっている。
朝方1.1390台を付けたユーロドルが1.1360台へ落とすなど、ドルは全面高基調。ポンドドルも1.32台後半から1.3220台まで。
もっとも後場に入ると動きは落ち着いており、ドル高圏で膠着気味に。ドル円は先週末の高値に届かず、112円ちょうど近辺でもみ合いが続いた。
【ロンドン市場】ユーロ軟調
ユーロ売りの動きが優勢となった。
対ドル、対円ともに売りが出ている。
7日のECB理事会でのTLTRO実施検討への警戒感などがユーロ売りを誘った格好。
ドル円は111円台後半推移。東京市場で付けた112円台は試せずもみ合いが続いた。
【NY市場】午後に調整
ドル円は一時112円に迫るも付けきれず
午後に入って調整が強まった。
米中首脳会談への期待感などがドルを支えたが
このところの上昇に対する高値警戒感もあって一気の買いにはつながらず
午後に入って株安の動きなどを嫌気して、為替市場でも調整ムードに。
ユーロドルはロンドン市場に続いて頭が重い展開。
TLTROに関しては導入したとしても今回ではなく6月が濃厚だが
ドラギ会見などでの示唆を警戒か。
【本日の見通し】ドル高基調継続
ドル高の基調が継続。
ドル円は112円近辺が重くなっているが、
110円台でのレンジ取引を超えてからの上昇の勢いを考えると
ある程度利益確定の動きが出る方が自然で
押し目が限定的なものにとどまっている状況からみても
ドル高の勢いが継続とみられる。
ドル円は111円台後半でのレンジを中心に
再び112円台をトライする展開が見込まれる。
112円台にしっかりと乗せてくると、114-115円の中期的ターゲットも見えてくる。
【本日の戦略】押し目買い
突っ込んだ位階は避けたいが流れはまだ上。
111円台半ば近くをうまく拾いたいところ。
スウィングはゆっくりと111円台での買い下がり、
112円超えに備える。
デイトレは見切りを早めに111円台後半での回転意識。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません