ドル円は底堅く112円手前で推移 政治問題から米経済指標に注目も=NY為替
ドル円はNY時間に入ってドル買いが優勢となっており112円手前で推移している。先週は112円台に上昇していたが、きょうは上昇をサポートしていた米国債利回りが上げを一服させていることから、ドル円も戻り売りに押されているようだ。ただ、ドル高の流れもあり下押す動きまではなく調整の範囲に留まっている。
先週は200日線から上放れる展開を見せ、現在もその動きは維持されているようだ。下値では押し目買いがまだ積極的に入っている様子もうかがえる。
米中貿易協議が合意に近いとの報道もあり、市場の雰囲気は悪くない。また、先週の米GDPが予想を上回ったこともあり、昨年末に過度に強まっていた景気後退への懸念を緩め始めているようだ。年内の米利上げ期待まではまだ市場は高めていないようだが、FRBは選択肢は残しており、今後の米経済指標次第では高まってくる可能性も出ている。
その意味でも、政治問題から経済指標へ市場の注目が移りそうな気配もあり、今週の米雇用統計を始めとした今後の米経済指標が注目される。上値では日本企業の年度末に絡んだ売りオーダーが観測されている一方で、下値ではマクロ系ファンドなどの買いが出ているようだ。
USD/JPY 111.93
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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