【東京市場】米中の通商協議期待続き、ドル高基調継続
週明けの東京市場、ドル円は一時112円台を回復するなど、しっかりの展開となった。
朝一はややドル安円高が進行。週末にトランプ大統領が保守派のイベントで講演を行った際に、強すぎるドルは望ましくないと発言。FRBへの批判も見せたことがドル売りにつながり、ドル円は週末の終値からややドル安円高で始まり、さらに値を落として111円73銭まで。
もっとも、下げはそこまで。その後はドル高基調に復し、午前中に112円台を回復する動きに。
日経平均の力強い上昇に加え、中国株が大幅高となったことで、米中の通商協議への期待感が広がった。明日から始まる中国の全人代の報道官が、全人代の中での知的財産保護強化や強制的技術移転の禁止につながる外商投資法案の採決を行うことに言及したことなどもドル高円安につながっている。
朝方1.1390台を付けたユーロドルが1.1360台へ落とすなど、ドルは全面高基調。ポンドドルも1.32台後半から1.3220台まで。
もっとも後場に入ると動きは落ち着いており、ドル高圏で膠着気味に。ドル円は先週末の高値に届かず、112円ちょうど近辺でもみ合いが続いた。
minkabuPRESS編集部山岡和雅