一時112円台、米ISMの弱さなども流れ変わらず
一時112円台、米ISMの弱さなども流れ変わらず
米中通商協議進展期待などがドルを支える
週末にトランプ大統領が強すぎるドルは望まない発言も
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《3/1 金曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 111.39 1.1371 126.67
高値 112.08 1.1409 127.50
安値 111.33 1.1353 126.61
終値 111.89 1.1365 127.18
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《3/1 金曜日の主要株式指数》
日経 21602.69 +217.53
DOW 26026.32 +110.32
S&P 2803.69 +19.20
Nasdaq 7595.35 +62.82
FTSE 7106.73 +32.00
DAX 11601.68 +86.04
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《3/1 金曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=55.80(-1.42 -2.48%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1299.20(-16.90 -1.28%)
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《3/1 金曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
失業率(1月)8:30
結果 2.5%
予想 2.4% 前回 2.4%
有効求人倍率(1月)8:30
結果 1.63
予想 1.63 前回 1.63
【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(1月)16:00
結果 3.3%
予想 2.0% 前回 -3.1%(-4.3%から修正)(前月比)
結果 2.6%
予想 1.2% 前回 -2.1%(前年比)
ドイツ雇用統計(2月)17:55
結果 -2.1万人
予想 -0.5万人 前回 -0.4万人(-0.2万人から修正)(失業者数)
結果 5.0%
予想 5.0% 前回 5.0%(失業率)
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(2月)17:55
結果 47.6
予想 47.6 前回 47.6
ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(2月)18:00
結果 49.3
予想 49.2 前回 49.2
ユーロ圏失業率(1月)19:00
結果 7.8%
予想 7.9% 前回 7.8%(7.9%から修正)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(概算値速報)(2月)19:00
結果 1.0%
予想 1.1% 前回 1.1%(コア・前年比)
結果 1.5%
予想 1.5% 前回 1.4%(前年比)
【スイス】
小売売上高(1月)16:30
結果 -0.4%
予想 0.4% 前回 -0.2%(-0.3%から修正)(前年比)
SVME購買担当者景況指数(PMI)(2月)17:30
結果 55.4
予想 53.5 前回 54.3
【英国】
製造業PMI(購買担当者景気指数)(2月)18:30
結果 52.0
予想 52.0 前回 52.6(52.8から修正)
【カナダ】
GDP 22:30
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 -0.1%(12月・前月比)
結果 0.4%
予想 1.0% 前回 2.0%(第4四半期・前期比年率換算)
【米国】
個人支出(12月)22:30
結果 -0.5%
予想 -0.3% 前回 0.6%(0.4%から修正)(前月比)
個人所得 22:30
結果 1.0%
予想 0.4% 前回 0.3%(0.2%から修正)(12月・前月比)
結果 -0.1%
予想 0.3% 前回 1.0%(1月・前月比)
PCEデフレータ(12月)22:30
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.8%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.2%(0.1%から修正)(コア・前月比)
結果 1.9%
予想 1.9% 前回 1.9%(コア・前年比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(2月)00:00
結果 93.8
予想 95.8 前回 95.5
ISM製造業景気指数(2月)00:00
結果 54.2
予想 55.8 前回 56.6
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《3/1 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【日本】
*麻生財務相
マーケットについてコメントはしないが、状況は注視しなければいけない。
【米国】
*パウエルFRB議長
FOMCでは二つの責務を支えるために政策金利の先行きにどのような調整が必要となりそうかの判断をするうえで辛抱強く臨む。
米国経済は良好な状況。
10年目に入った景気拡大によって失業率が低下、労働参加率が上昇し、賃金が上昇。
インフレ上昇圧力は抑制されている。
短期のリスクとして、中国と欧州の景気鈍化、英国のEU離脱、米中などの通商交渉動向など。
*クドローNEC委員長
米中通商協議、米国と中国との歴史的な合意が目前に迫っていると思う。
中国政府に対して国営企業への補助金削減と為替市場介入の開示を約束させる内容である。
*USTR
3月1日が期限となっていた対中関税率の引き上げの延期、追って通知があるまで延期することを公示。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
自身の見通しは12月以から何も変わっていない。
今年は1回の利上げを引き続き予想。
弱い指標が続くかどうかは未知数。
インフレ目標を上限と考えるのは懸念。
インフレは上昇すると見ている。
インフレが目標を若干上回っても自身は混乱しない。
市中銀行の正しい準備預金の水準に明確な考えはない。
【中国】
*MSCI
複数のMSCI指数で中国A株のウェートを引き上げる。
3段階に分けて現行の5%から2%に。
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《本日予定されている主な経済指標》
【トルコ】
消費者物価指数(2月)16:00
予想 0.20% 前回 1.06%(前月比)
予想 19.75% 前回 20.35%(前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(1月)19:00
予想 N/A 前回 -0.8%(前月比)
予想 N/A 前回 3.0%(前年比)
【米国】
建設支出(12月)5日0:00
予想 0.3% 前回 0.8%(前月比)
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【東京市場】ドル円は111円台後半へ
ドル円は一時111円77銭近辺まで。前日のNY市場で米第4四半期GDPの好結果を受けてドル高円安が進行。ドル円は111円台にしっかり乗せて、111円台半ばに迫る形で朝を迎えた。朝の市場でも日経平均の上昇などを好感するドル高円安が進み、ドル円は111円台後半へ上昇。午後に入って日経平均の上げ幅が広がったことで、ドル買い円売りが強まる場面も見られた。
米中通商協議の進展期待が継続しており、ドル円を支える材料に。今月中の米中首脳会談で合意文書に署名する方向で調整との報道などがドル買い安心感を与えた格好。
中国の財新製造業PMIが予想をしっかりと上回る好結果となったことで、豪ドルが買われる場面が見られたが、その後値を戻すなど、その他通貨の動きは限定的に。
【ロンドン市場】ドル円一時112円に迫る
ドル円は一時111円98銭まで。112円の大台に迫る動きとなった。
クロス円も軒並みの上昇でドル高基調が強い展開に。
ドル円はその後も111円台後半推移としっかり。 欧州PMI、雇用などの数字への反応は限定的に。
【NY市場】112円台に乗せる
ロンドン市場で上値を抑えた112円台にNY午後にあっさりと乗せるなどドル高基調が継続した。
もっとも引けにかけては週末前の調整もあり111円台に落として週の取引を終えている。
米ISM製造業景気指数が弱めに出たことで午前中はドル売りが優勢な場面も見られたが、その後切り返しを見せており、ドル高に勢いのある展開となった。
【本日の見通し】週末のトランプ大統領発言などが重石
週末にトランプ大統領は強すぎるドルは望まないと発言。
パウエル議長も名前こそ出さなかったものの、事実上名指しで批判するなどドル高牽制を強めており、
ドル円はやや頭の重い展開となりそう。
112円台を先週いったんしっかりつけて上値一服感もあり
売りが強まる展開に。
ドル円は111円台半ば割れを意識する流れとなりそう。
【本日の戦略】様子見
基調は上方向もトランプ大統領発言が響きそうで流れを読みにくい。
スウィングは無理をせず
デイトレは戻り売りからも111円台に乗せてくるとすぐにやめたい。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません