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[資源・新興国通貨3月の展望]豪中銀が金融政策スタンスをシフト

見通し 

本稿では、個人投資家の関心が高い、資源・新興国通貨の3月を展望します。

豪ドル

RBA(豪中銀)は、金融政策スタンスを“引き締めバイアス”から“中立”へシフトしました。RBA当局者は次の政策変更について、これまでは “利下げよりも利上げの可能性が高い”としていました。ただ、ロウRBA総裁が2月6日の講演で、「利上げと利下げのいずれもあり得る」と述べ、「失業率の上昇が持続し、インフレ率が目標に近づかなければ、ある時点で利下げが適切になる可能性もある」と語りました。

来週(3/4の週)、豪州の主要経済指標が数多く発表されます。1月住宅建設許可件数(4日)RBA政策金利(5日)2018年10-12月期GDP(6日)1月小売売上高(7日)などです。市場ではRBAが年内に利下げを行うとの観測があります。5日のRBAの声明がハト派的な内容になる、あるいは経済指標が下振れるなどして、市場で利下げ観測が一段と高まれば、豪ドルは下落しやすい地合いになりそうです。

豪ドルは、投資家のリスク意識の変化(リスクオン/リスクオフ)に反応しやすいという特徴があります。主要国の株価動向や、米中(日米も?)通商協議に関する報道には注意が必要です。

NZドル

NZの2018年10-12月期GDPが3月21日RBNZ(NZ中銀)の政策金利が27日に発表されます。3月のNZドルは、それらが独自材料になりそうです。

NZのGDPは18年7-9月期に前期比+0.3%と、約5年ぶりの低成長を記録しましたが、堅調な小売売上高に支えられて、10-12月期は7-9月期から成長が加速しそうです。10-12月期の小売売上高は、2017年1-3月期以来の強い伸びでした。

RBNZは景気が悪化した場合には利下げを検討する姿勢です。10-12月期のGDPがRBNZの見通しである前期比+0.8%を上回れば、利下げの可能性は低下しそうです。その場合、NZドルにとってプラス材料と考えられます。

RBNZの政策金利(27日発表)は、現行の1.75%に据え置かれるとみられます。RBNZの“次の政策変更は利上げと利下げのいずれもあり得る”との見方に変化がみられれば、NZドルが反応しそうです。

NZドルは豪ドルと同様、投資家のリスク意識の変化に反応しやすいという特徴があります。主要国の株価動向や、米中(日米も?)通商協議に関する報道には注意が必要です。

カナダドル

3月6日のBOC(カナダ中銀)政策会合では、政策金利の1.75%据え置きが決定されそうです。市場の関心は声明で“BOCの金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されるのか?”に向かうとみられます。

ポロズBOC総裁は2月21日、「政策金利をいつかは中立水準に引き上げる必要がある」との見方を示しつつ、「中立水準に引き上げるまでの道筋の不確実性は極めて高くなっている」とも述べました。3月6日の声明では、こうした見方が改めて示されそうです。

BOCはカナダ景気の先行きを懸念しているため、声明は全般的にハト派的な内容になる可能性もあります。その場合、カナダドルの上値を抑える材料になりそうです。

カナダドルについては、原油価格(米WTI先物)の動向も重要です。供給過剰への懸念後退を背景に、米WTI先物は2018年11月以来の高値圏にあります。WTI先物が上昇を続ければ、カナダドルも連れ高する可能性があります。

トルコリラ

TCMB(トルコ中銀)の政策会合が3月6日にあります。その結果がトルコリラの動向に影響を与える可能性があります。

政策金利は現行の24.00%に据え置かれ、声明ではインフレ抑制を重視する姿勢が改めて示されそうです。“TCMBはいずれ利下げを行う”との観測が市場にあるなかで、前回1月と同様に「インフレ見通しが大幅に改善するまで、引き締め的な金融政策スタンスを維持する」、「必要に応じてさらなる金融引き締めを行う」との方針が示されれば、トルコリラの支援材料になりそうです。

トルコでは、3月31日に統一地方選が実施されます。統一地方選に向けて、エルドアン大統領の言動には要注意です。統一地方選に向けて、エルドアン大統領がバラマキ的な政策を打ち出す、あるいはTCMBに対する利下げ圧力を一段と強めるとの懸念が市場には根強くあります。エルドアン大統領が実際にそれらのことを行った場合、トルコリラには下落圧力が加わる可能性があります。

南アフリカランド

南アフリカ政府は2月20日、国営電力会社のエスコムに対して3年間で690億ランド(約5520億円)の支援を行うと発表しました。エスコムは約4200億ランド(約3.36兆円)の債務を抱えており、そのうち1000億ランドの債務引き受けを政府に要請していましたが、政府はそれを拒否しました。

市場では、政府がエスコムの債務を引き受ければ、ムーディーズ(米格付け会社)が南アフリカの格付けを引き下げるとの懸念がありましたが、その懸念は後退しました。ムーディーズは3月29日に南アフリカの格付けを発表する予定です。

南アフリカの2018年10-12月期GDPが3月5日に発表されます。2018年7-9月期のGDP成長率はプラス(前期比年率+2.2%)だったものの、その前の2四半期はいずれもマイナス成長を記録しており、南アフリカ経済は低迷しています。10-12月期のGDPで経済の低迷が改めて浮き彫りになれば、南アフリカランドの上値を抑える要因になりそうです。3月28日にSARB(南アフリカ中銀)が政策金利を発表しますが、現行の6.75%に据え置かれそうです。

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