<今週の注目材料>英下院、EU離脱期限延長に向けて27日に下院で議員提案の修正案採決
最大の焦点となっているアイルランドと英領北アイルランドの国境管理の問題に関して、20日にメイ英首相とユンケル欧州委員長が会談したものの、目立った進展はなく、月内の再会談に。
メイ首相としては26日までにEUと合意し、27日の英下院議会に備えたいところ。
27日の英議会では、EUとの合意がそれまでに出来なかった場合にEU離脱期限の延長を求めるという議員提案修正案を採決します。
英与党保守党内で100名規模のメンバーのいる穏健派グループ「ブレグジット・デリバリー・グループ」は、合意なき離脱を阻止するために、同提案に賛成するとの報道もあり、延長を避ける姿勢を明言しているメイ首相としても正念場となっています。
合意なき離脱が最悪の事態であるだけに、離脱延長はポンド買い材料となりそう。
26日までにEUと合意出来るとポンド買いというのはもちろんですが、現実問題としては可能性が低いだけに、合意ならずとも、議会で離脱延長が賛成多数となり、ポンド買いにという流れが期待されるところです。
なお、EU側では英国との再交渉に否定的なトゥスクEU大統領が、離脱期限の延長は合意なき離脱より好ましいと発言しており、期限延長を英国が求めると、それが認められる可能性はそれなりにありそうです。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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