予想外に強かった東京市場
出来高が減少傾向のままなのでこれが難点ですが、逆に言えば、誰も乗れていないわけです。それが意外に強い相場展開の本質かもしれません。
日足のロウソクを見ますと、ボリンジャーバンドがこれで6日間のうち5日間、+2σを超えるという非常に珍しい状況です。これは、昨年10月に6日間というのがありますが、きわめて稀有な現象です。これ一つとっても、とても強い相場だと言わざるを得ないわけです。が、これも出来高・売買代金ともまったく増大しない状況ですから、基本的には売り方が耐えきれずに手仕舞い買い戻しをしているというのが実体です。
後場寄り付き後に、急速に日経平均は130円の急落となりました。もともと本日の相場は、せいぜい寄り高くらいで、あとはほとんど動きが無いだろうというのが市場参加者の多くのイメージだったでしょうから、前場意外な192円高で21,494円まで上昇したことが、そもそも驚きでした。そういう意味では、後場寄り後に急落して、昨日の終値近辺に押し戻されたのも、失望ということにはならなかったようです。
この下げが一体なんだったのか、よくわかりません。恐らくファンドの解約その他、特殊需給の要因なのでしょう。
ザラ場、グローベックス市場ではNYダウ先物が、30ドル安程度と小甘いくらい。上海市場も軟調でしたが、これも軽微な下げにとどまっていました。しかし、わずかですが、200日線割れです。やはり200日線が剣が峰になっているようです。