【ロンドン市場】ポンドが堅調、強い英小売売上高で
15日のロンドン市場は、ポンドが反発。1月の英小売売上高が事前予想を大幅に上回る伸びを示し、前回12月の低下を解消したことが背景。ポンドドルは1.27台後半から1.28台前半へ、ポンド円は141円手前から141円台後半へと反発した。EUは来週月曜日に英国と離脱協議を行う予定と発表したが、これには反応薄。その他主要通貨は株式動向をにらんで円相場主導の上下動。ドル円は110円台前半での20銭程度のレンジで揉み合い。ユーロ円は124.25レベルまで安値を広げたが、その後は124円台半ばへと下げを消している。ユーロドルも1.12台後半で小幅の上下動。米中貿易協議が終了したが、双方が会見を行わないことに株安の動きがみられたが、来週に同じメンバーで協議を継続するとの報道で反発した。スペイン首相が4月28日の総選挙を実施すると発表も、リスク回避の反応はほとんどみられていない。EUは来週月曜日に英国と離脱協議を行う予定と発表した。
ドル円は、110円台前半での取引。下押しは110.20台、反発は110.40台までと狭いレンジ取引になっている。欧州株が軟調に取引開始で軟化も、その後はプラスに転じる動きで下げ渋っている。クロス円が反発している割にはドル円の上値は重い。米中貿易協議が終了したが、双方が会見を行わないことに株安の動きがみられたが、来週に同じメンバーで協議を継続するとの報道でひと安心となった。
ユーロドルは1.12台後半での取引。ロンドン朝方に1.1290近辺の上値を試すも、その後は失速している。下押しも1.1268レベルまでと限定的。ドル相場自体は動意薄。ユーロ円は124円台後半から前半で下に往って来い。欧州株動向をにらみながら、下押しは124.25レベルまで、戻りは124.60近辺までにとどまっている。スペイン首相が4月28日の総選挙を実施すると発表しており、スペイン債が売られているが、ユーロ相場は反応薄だった。
ポンドドルは1.28台前半での取引。ロンドン朝方に買いが入ったが序盤には1.2785レベルまで下押しされた。しかし、1月の英小売売上高が前月比+1.0%、前年比+4.2%と予想をはるかに上回ったことでポンド買いの動きに。高値を1.2831レベルに伸ばした。ポンド円は一時141.01レベルまで軟化したが、英小売売上高や欧州株の反発とともに141.72レベルまで高値を伸ばした。ユーロポンドも軟化しており、ポンド買いが目立っている。EUは来週月曜日に英国と離脱協議を行う予定と発表した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明