【東京市場】米非常事態宣言への警戒感など重石
ドル円は110円台前半での推移。昨日の海外市場での米小売売上高の弱い結果や、トランプ大統領の国境の壁についての非常事態宣言発令見込みなどを受けて、ドル安が進んだ流れを引き継いで、頭の重い展開に。
朝から日経平均や香港ハンセン指数などが軟調な推移を見せる中で、リスク警戒感でのドル売り円買いが強まる展開となった。
午前中は豪ドルやNZドルの売りも目立った。NZは中国向けの海産物輸出が滞っているという報道が重石となった。アーダーン政権が次世代通信規格「5G」の通信網整備から中国のファーウェイを排除することを決めたことへの報復措置が警戒されている。豪ドルも連れ安となる中で、中国の物価統計が弱めに出て、さらに売りが出る流れ。もっとも昼前から買い戻しが入っており、午後は落ち着いた動き。
minkabuPRESS編集部山岡和雅