ユーロドルは1.13ドル台回復 新たなTLTROへの期待=NY為替


 きょうはドル買いが一服する中、ユーロドルの買い戻しが強まっており1.13ドル台を回復している。ユーロドルを買い戻す材料は特に見当たらないが、きょうは1.12ドル台半ばまで一時下落したものの、その水準がサポートされたことでショート勢がショートカバーを入れている模様。株式市場が大幅高となっており、リスク選好の雰囲気がユーロの買い戻しを誘っているとの指摘も聞かれる。12月と1月に強いサポートとなっていた1.12ドル後半の水準が現状もサポートして機能している状況。

 ただ、ユーロ圏経済の減速傾向が鮮明になる中、ユーロドルに弱気な見方が増えつつある。この日はECBの中ではタカ派なバイトマン独連銀総裁のコメントがロンドン時間に伝わっていたが、「想定していたよりも景気の弱さが若干長引いている」と言及していた。市場では年内の利上げ期待が大きく後退している一方、ECBによる新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)への期待感が高まっている。

 以前実施したTLTROは2020年6月以降に償還期限を迎える。ここ数ヵ月は、その償還財源を民間から十分調達できない銀行に向けた措置というのが、実施する場合の基本スタンスと考えられていた。ただ、現在のユーロ圏の景気減速を考慮すれば、市場から急速な流動性縮小は好ましくはなく、その意味でも新たなTLTRO実施への期待は高い。

 しかし、最近のECB幹部の発言は、具体化には時間が必要だということを示唆しており、次回の3月理事会の発表よりも、6月の実施のほうが可能性が高いとの見方も聞かれる。

EUR/USD 1.1315 EUR/JPY 125.04 EUR/GBP 0.8779

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

出所: minkabuPRESS

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