ドル円、今回は期待値が高まる中、まずは110円台を維持できるか注目=NY為替


 NY時間に入ってもドル円は上値追いの動きを続けており、110円台半ばまで上げ幅を伸ばしている。ロンドン時間に再び110円台をトライし、いまのところ戻り売りに押されることなく110円台を維持している。全体的に市場のセンチメントが改善している一方で、欧州通貨の下落から消去法的なドル買いがドル円をサポートしている。株式市場や米国債利回りの上昇にサポートされている。

 きょうから北京で次官級の米中貿易協議が再開しており、期待感も出ている模様。一部報道で、トランプ大統領のアドバイザーらは、中国の習近平国家主席との首脳会談を3月に「マールアラーゴ」で開催することについて非公式に協議したと伝わっている。トランプ大統領は関税引き上げの猶予措置期限である3月1日より前に習主席と会談することを望んでいたが、米朝首脳会談などの予定で実現できなかったとしている。

 一方、米海軍の駆逐艦2隻がきょう、南シナ海・南沙諸島で中国が実効支配するミスチーフ礁付近を航行とのニュースも伝わっている。米国が中国に圧力をかける狙いがあったとみられている。両国の貿易問題以外での駆け引きも活発にあるようだ。

 ドル円は先週の高値110.15円水準を突破し、110.45円付近まで一時上昇した。FRBの利上げ期待は後退しているものの、投資家のリスク許容度改善がドル円を支えているようだ。

 200日線が111.30円付近に来ているが、それを目指してレベルシフトがあるのか重要な局面に入ったようだ。先週までの110円手前でもみ合った後の110円台トライであることから期待値は高いものの、欧州など世界景気の先行き懸念も根強い中、上値にはなお慎重と思われる。まずは110円台を維持できるか注目される。

USD/JPY 110.37

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

出所: minkabuPRESS

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