ポンド売り強まる 合意なき離脱への懸念が根強い=NY為替
NY時間に入ってポンドの売りが強まっており、ポンドドルは心理的節目の1.30ドルをブレイクしている。きょうもドルの買い戻しが続く中でポンドドルは戻り売りが続いている。本日1.3035ドル付近に来ている200日線を下回り、現在は1.2965ドル付近の21日線に顔合わせしている状況。
NY時間に入ってからのポンド売りの具体的材料は見当たらないが、合意なき離脱への懸念が根強くあるようだ。メイ首相はきょう、北アイルランドを訪問し、閣外協力をしている民主統一党(DUP)のフォスター党首と会談を行う予定。また、7日木曜日にブリュッセルで、欧州委員会のユンケル委員長と会談する予定にもなっている。
ただ、EU側は再交渉には応じられない姿勢を示しており、中身のある会談になるかは未知数。EU側からも、合意無き離脱になるリスクも指摘される中で市場は、ポンドロングを調整する動きが出ているのかもしれない。
なお、ロンドン時間に1月の英サービス業PMIが発表されていたが、50.1と予想範囲内ではあったものの、景気後退のテリトリーに落ち込んで来ており、景気後退への警戒感も高まりつつあるのかもしれない。
GBP/USD 1.2978 GBP/JPY 142.67 EUR/GBP 0.8803
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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